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「お盆バトラー」に「髪ふぁっさー」、カメラがとらえた棋士たちの「一瞬」

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 ルールを知らなくても将棋の対局観戦を楽しむ人が、近年増えている。約10年前から始まった対局のインターネット中継でファンのすそ野が広がったのがきっかけだ。最近は竜王戦公式や本紙写真部などのツイッターに上がる棋士たちの一瞬の表情やしぐさを切り取った写真も人気を集めている。(文化部 吉田祐也)

コロナ禍で入室シーンにも変化が…

 竜王戦では今年から、対局中継の映像で見過ごされがちな棋士の魅力を、写真で紹介する取り組みを始めた。その第一歩が、棋士の入室シーンの撮影だ。

お盆を手に対局室に入る(左から)羽生善治九段、永瀬拓矢王座、久保利明九段=若杉和希撮影
お盆を手に対局室に入る(左から)羽生善治九段、永瀬拓矢王座、久保利明九段=若杉和希撮影

 新型コロナウイルス禍のため、以前は記録係が準備していたコップやお盆を、対局する棋士自身が用意するようになった。丁寧にお盆を持って部屋に入ったり、お盆片手にさっそうと入室したり。棋士の個性がにじむ動きを写真に収めたところ、将棋ファンに注目された。その姿は、「お盆バトラー」と名付けられた。

 日常的に将棋観戦を楽しむ女性漫画家さくらはな。さんは「お盆を手にした棋士の入室姿は格好よく、写真の意外性にときめきます。お盆の持ち方で、『この棋士は慎重な性格』とか『この棋士は大一番でも緊張しないタイプ』とか想像を膨らませています」と話す。

 将棋界は全体的に「キャラの立つ」棋士が多い。栄養補給のためのバナナや空気清浄機を対局に持ち込む棋士もいる。個性的な姿は、いかにも写真映えする。

 一方で、撮影される側の棋士はどのように思っているのか。ファッションに対するこだわりから、「貴族」とも呼ばれる佐藤天彦九段は「竜王戦の写真は入室場面から注目されていると感じていました。私は好みの座布団に取り換えるなど対局前からアクションが大きいので、そうした写真がファンに喜ばれているのかもしれません」と、おっとり語る。

佐藤天彦九段の対局前のしぐさにファン悶絶

竜王戦本戦の対局開始前に髪をなびかせた佐藤天彦九段
竜王戦本戦の対局開始前に髪をなびかせた佐藤天彦九段

 オシャレな佐藤九段は、竜王戦で対局ごとに髪形を変えた。開始直前に髪を両手で勢いよくなびかせた瞬間を収めた写真は、ファンから「髪ふぁっさー」と命名され、多くの「いいね」がついた。佐藤九段は「写真を見て棋士のしぐさに名前をつけるなど、ファンのみなさんには自由に将棋を楽しんでもらいたい。ルールがわからなくても棋士の個性に注目してもらい、将棋の魅力が伝わるのはありがたいことです」と話す。

盤上没我の藤井二冠、夜や週末にアクセス急増

竜王戦2組決勝で集中して考える藤井聡太二冠
竜王戦2組決勝で集中して考える藤井聡太二冠

 平日の仕事を終えた後や休日の趣味として将棋観戦を楽しむ人も増えているようだ。インターネット放送の「AbemaTV」の将棋チャンネル中継担当者によると、藤井聡太二冠の対局は、1局あたり200万回弱のアクセス数がある。

 その数字は夜になると伸び、土日の対局は、400万回に迫る。盤上に没入しているときの真剣な表情を見るのが好きな人も多いという。

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使い方
2269245 0 竜王戦 2021/08/07 21:03:00 2021/08/07 21:44:15 お盆を手に対局室に入る(左から)羽生善治九段、永瀬拓矢王座、久保利明九段=若杉和希撮影 https://www.yomiuri.co.jp/media/2021/08/20210807-OYT8I50014-T.jpg?type=thumbnail

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