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藤井二冠が永瀬王座に勝利、竜王戦挑戦権獲得まであと1勝…挑戦者決定三番勝負第1局詳報

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 将棋の第34期竜王戦(読売新聞社主催、特別協賛・野村ホールディングス)の挑戦者決定三番勝負第1局、藤井聡太二冠と永瀬拓矢王座の対局が12日、東京・千駄ヶ谷の将棋会館で行われ、184手で藤井二冠が勝ち、挑戦権獲得まであと1勝とした。

両対局者の指し手は「動く棋譜」で

 動く棋譜のページが見えない方は こちら

対局後のインタビュー

――藤井二冠、本局を振り返って。
 中盤からこちらの飛車角が使えるかどうかがポイントになるような展開になって、その中で抑え込まれた部分もあったと思うのですが、最終的には何とかなったかなと思います。

――どの辺りで手応えを感じましたか?
 △7八飛から△4七歩と攻めていって、攻めがつながりそうになって、良くなったかなと思います。

――時間配分はどうでしたか?
 経験のない将棋で、手探りのところが多くなってしまったのかなとは思います。

――普段、練習将棋で指している永瀬王座との対局を楽しみにしているという話だったが。
 普段から教えていただいているので、こういう大きな舞台で対局できるのはうれしいです。

――三間飛車は想定外?
 そうですね。

――永瀬王座、本局を振り返って。
 予定ではなかったのですが、▲3九銀のあたりまでは想定の一つというか、そういう形にしてみようと思っていたのですが、ずっと難しいか、少し悪いかで、ちゃんとやればもう少し戦えたのではないかと思います。

――練習将棋で指している藤井二冠との対戦は?
 チャンスができるかが重要かなと思っていましたが、チャンスがなかったような気がするので、もう少し内容を良くしていかなければいけないと思います。しばらく時間があるので精一杯準備をして良い内容の将棋を指したいと思います。

――藤井二冠は竜王位挑戦へ王手です。次局に向けて抱負を
 自分の全力を尽くして、やりきれればと思っています。

タイムライン

  23:36  永瀬王座が投了。184手で藤井二冠が挑戦者決定三番勝負の第1局を制し、豊島将之竜王との竜王戦七番勝負進出に王手をかけた。

  検討室から(8)  藤井二冠の148手目△7八飛から、150手目の△4七歩の流れに検討室では「いや~、この寄せは受けがない」の声が漏れる。永瀬王座も▲4九香と粘りを見せるが……。

  22:52  藤井二冠も1分将棋に突入した。

  22:50  永瀬王座が1分将棋に突入した。

  22:35  藤井二冠が122手目で3六桂。ついに永瀬王座の囲いに迫ることに成功した。▲4七銀には△4八金。簡単に2八の銀を取らなかったのは、玉を上に逃がさないためだ。

 対する永瀬王座は▲3七金打ち。△3八金、▲同金、△4八金、▲3七金打ちと続いた。控室では「ここまできて、千日手か?」という声が上がったが、藤井二冠は△2八桂成と手順を変えて打開した。

  22:20  113手目、永瀬王座が▲4四歩と反撃。△同金、▲7一角、△4三香と進む。藤井二冠の残り持ち時間は2分。正確に指し続けることができるか。

  22:00過ぎ  藤井二冠は104手目△5五飛と飛車と角を交換、さらに106手目で△9九と、と香車を補充。控室では「落ち着いた手つきだ」という声があがった。永瀬王座の持ち時間も10分を切った。

  21:40  両者、前のめりになって考える時間が続く。90手目△8八歩からの流れで「後手がポイントを稼いだ」との声もあるが、藤井二冠の残り時間は10分を切っている。94手目、藤井二冠は△6六角と角をばっさり切った。▲同飛、△5四飛と進み、追いかけ回されていた飛車の生還に成功。いよいよ終盤に突入。藤井二冠が流れを握ったか。

  21:00  中盤の激しいねじり合いが続く。76手目で藤井二冠が△5四飛と飛車をぶつけると、永瀬王座は▲5五歩から、△4四飛、▲4五歩、△同飛、▲4六歩、△4四飛、▲3七桂と藤井二冠の飛車を追いかけ回す。控室では「古き良き永瀬さんのスタイルが出ている」との声も。

  20:25  永瀬王座の持ち時間もすでに1時間を切っている。藤井二冠の△5五歩に対し、控室では「対応が難しい」との声も上がる。永瀬王座は7分考え、▲6六金と寄った。

  検討室から(7)  お互い細かくポイントを奪い合うジリジリとした中盤戦が続く。藤井二冠の64手目△9四飛は「予想外の一手」(上村五段)。ただ、飛車を7三の地点に引けば、▲6四歩の突き出しがいやらしかった。永瀬王座も意表を突かれたのか。盤面に向かって身を乗り出し、思考に沈んだ。我慢比べが続く。

  19:30  ▲7五歩と飛車に当てられた場面。藤井二冠は10分を費やして△9四飛と逃げた。藤井二冠の持ち時間が1時間を切った。

  18:40  夕食休憩を終え、対局再開。永瀬王座は▲4八飛と4六の歩を払いに飛車を回った。残り時間は永瀬王座が1時間38分、藤井二冠が1時間30分。この一手への考慮でほぼ並んだ。

  18:00  夕食休憩に入った。藤井二冠は、レ・キャレのハッシュドビーフ。永瀬王座は鳩やぐらの「肉どうふ(キムチ・きのこ入り)」と「納豆オムレツ」(キムチ入り)。永瀬王座はキムチで攻めてきた。

藤井二冠の夕食「ハッシュドビーフ(半熟卵追加)」(Le Carre)(左)と永瀬王座の夕食「肉豆腐(キムチ、キノコ)+納豆オムレツ(キムチ)」(鳩やぐら)
藤井二冠の夕食「ハッシュドビーフ(半熟卵追加)」(Le Carre)(左)と永瀬王座の夕食「肉豆腐(キムチ、キノコ)+納豆オムレツ(キムチ)」(鳩やぐら)

 夕食休憩は藤井二冠が△3一金と寄った局面。上村五段は「永瀬王座の方から、派手になにかをするのは難しい状況なので、▲4八飛と回って、4六にある垂れ歩を払いにいくぐらいか。対する藤井二冠も無条件にこの歩を取られると厳しい。△6二飛として、金を取りにいく進行が考えられる」と話す。控室では「互いに急所が見えづらく、じりじりとポイントを稼ぐ展開」との声も上がる。

  検討室から(6)  永瀬王座は50手目、△7七歩と打たれた局面で考慮の末、▲同飛ではなく、▲同角と応じた。△6六歩、▲同金は自然な流れ。ここで藤井二冠は△3一金と、金が浮いていた自陣に手を入れた。

  検討室から(5)  永瀬王座の47手目▲7五歩の局面。飛車角をどう働かせるか、両者時間をじっくりかけて、駆け引きを続けている。今後の進行の一例は△6五歩、▲7四歩、△8三飛。△8三飛のところで△7七歩、▲同飛、△8六飛、▲8七歩も考えられる。上村五段は「藤井陣は4一の金が浮いているのが気になります。いつどの段階で手をいれるのか」と話した。

  14:00  藤井二冠は△8六歩と仕掛けた。戦いが始まる。

  13:50  永瀬王座の39手目▲5九角で、藤井二冠が考慮を続けている。「永瀬王座が角を引いた手は、局面を動かそうという手。このままお互いに駒組みを続けると、居飛車の方が動きやすくなる」と上村五段。後手は、△8六歩や△4五歩の仕掛けも考えられる。

  12:40  対局が再開された。永瀬王座は▲1八香と上がり、穴熊を目指す形に。対する藤井二冠は△1二香。相穴熊となった。

  検討室から(4)  昼食休憩明けの見どころは、それぞれの玉の囲い。「先手は美濃囲いと穴熊、後手は穴熊、銀冠といった選択肢があります。それぞれ何を選ぶかにまず注目です」と上村五段。永瀬王座の次の一手で方向性が見えてくる。

昼食は、永瀬王座がワインビストロ・アンフォラの「骨付き鶏もも肉のガーリックローストセット」(左)、藤井二冠が鳩やぐらの「豚しゃぶ(バンバンジー)」
昼食は、永瀬王座がワインビストロ・アンフォラの「骨付き鶏もも肉のガーリックローストセット」(左)、藤井二冠が鳩やぐらの「豚しゃぶ(バンバンジー)」

  12:00  昼食休憩に入った。藤井二冠は、鳩やぐらの「豚しゃぶ(バンバンジー)」、永瀬王座はワインビストロ アンフォラの「骨付き鶏もも肉のガーリックローストセット(サラダ・自家製パン付き)を注文した。撮影用の弁当が控室に運ばれてくる。ガーリックの食欲をそそる香りが控室に漂った。

  検討室から(3)  藤井二冠の26手目の△7四歩、永瀬王座の27手目▲2八玉は「どちらも予想しづらい意外な応酬」と上村五段。「永瀬王座の三間飛車に対し、藤井二冠は持久戦志向で穴熊を目指している形。対する永瀬王座も3筋、4筋の歩を突くなど『無条件で穴熊には組ませない』とけん制している。△7四歩は様子を見た手で、水面下で激しい駆け引きが続いている」

  検討室から(2)  本対局の観戦記を担当するのは上村亘五段。「永瀬王座は公式戦で藤井二冠に一度だけ勝っていて、その時の対局が四間飛車だった。対抗形の長期戦にいいイメージを持っているのではないか」

  検討室から(1)  永瀬王座の9手目▲7八飛に控室の棋士らは「まさかと思っていたが、これは驚いた」。永瀬王座はこの大事な初戦に三間飛車を用意していた。

竜王戦挑戦者決定三番勝負第1局、初手を指す永瀬王座(右)と藤井二冠(12日、将棋会館で)=若杉和希撮影
竜王戦挑戦者決定三番勝負第1局、初手を指す永瀬王座(右)と藤井二冠(12日、将棋会館で)=若杉和希撮影

  10:00  対局開始。永瀬王座の初手は▲7六歩。指した後にスーツの上着を脱いだ。藤井二冠はお茶を口に含んだ後、△8四歩。永瀬王座の3手目で控室に「ひぇ~」という声が上がる。▲1六歩。「いきなりの変化球。これは振り飛車も視野か」

  9:45  振り駒。「と金」4枚で永瀬王座の先手となった。対局開始まで15分。藤井二冠は小刻みに体を動かし、永瀬王座はピンと背筋を伸ばして待つ。

  9:40  対局開始予定時刻まで時間があるが、お互いの呼吸か。両者一礼。藤井二冠が駒箱から駒を取り出し、駒並べを始める。

  9:35  永瀬王座が特別対局室に姿を現す。着座すると、時計を置き、その後、お盆を丁寧に消毒する。その1分後、藤井二冠も入室。

藤井聡太二冠ー永瀬拓矢王座 写真ギャラリー(撮影:若杉和希)

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使い方
2278878 0 竜王戦 2021/08/12 09:20:00 2021/09/14 23:05:44 https://www.yomiuri.co.jp/media/2021/08/20210812-OYT8I50072-T.jpg?type=thumbnail

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