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大盤解説会に参上、「忍者」服部四段のひそかな誓い[観る将が行く]

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 竜王戦七番勝負第2局で一人の若者がデビューを果たした。といっても、対局ではなく大盤解説の話。仁和寺の御室会館で開かれた大盤解説会で、解説者を務めた服部慎一郎四段(22)にとっては、今回が初の大盤解説だった。

大盤解説を行う服部四段(右)。左は聞き手の長谷川優貴女流二段(23日午後、京都市の仁和寺「御室会館」で)
大盤解説を行う服部四段(右)。左は聞き手の長谷川優貴女流二段(23日午後、京都市の仁和寺「御室会館」で)

 「AbemaTVでは1度、解説をしたことがあるのですが、大盤解説は初めて。自分の感じでやろうかなと思い、先輩にアドバイスを求めることはしませんでした」というから、なかなかの度胸だ。

 約100人の観客を前に指し手の解説から「次の一手」の出題まで、心配されたハプニングもなく、無事に大役を終えた服部四段は「思った以上に楽しかった」と、ほっとした表情を見せた。

 服部四段は富山市出身、中田章道七段門下。昨年4月にプロデビューしたが、さあこれから、という時期にやってきたのはコロナ禍。「練習のスタイルが変わり、大変でした。オンラインでのやりとりも、ほとんどやったことがなかったので」

 そんな逆風下のスタートをものともせず、昨年、初参加した順位戦C級2組では8勝2敗の好成績を挙げた。今年もここまで4勝0敗と、昇級に向け、いい位置につけている。9月には、若手棋戦の第11期加古川青流戦三番勝負で井田明宏四段(24)を相手に、第1局で完敗しながらも、第2局、第3局に勝って逆転優勝した。

 売り出し中の服部四段だが、浮かれている暇はない。何せ、竜王戦で豊島将之竜王(31)に挑戦しているのは、19歳の藤井聡太三冠だからだ。「プロになったのは藤井先生が先ですし、同年代ということで刺激を受けています」

 今回、二人の将棋を間近で見て感じたのは、ともにミスが少なく、着実な手を重ねているということ。「豊島先生は悪くなってからも崩れず、(相手は)なかなかリードを広げられません。藤井先生も似たところがあって、良くなった将棋は少しずつリードを広げながら勝っています。本局では(60手目)じっと△9九成桂と銀を取った手が印象に残りました」と、肌で感じたトッププロの強さをしっかりと心に刻んでいた。

 「ところで、服部四段は『忍者』と呼ばれているそうですね」と、 () る将記者が話を振ると、こんな答えが返ってきた。「いえ、自分で名乗っているんです。忍者といえば、ハットリくんですから」

 多くの将棋ファンに名前を覚えてもらうには、もっと活躍するしかないだろう。「自分も早くタイトル戦に出たいです。次は対局者としてここに来たい」。大盤解説デビューの次は、タイトル戦デビューを誓っていた。(田)

 服部四段の大盤解説動画は こちら >>

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2470754 0 竜王戦 2021/10/26 11:30:00 2021/10/26 11:30:00 https://www.yomiuri.co.jp/media/2021/10/20211025-OYT8I50060-T.jpg?type=thumbnail

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