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シリーズ3連敗の佐藤竜王、混戦制し意地の1勝【第7期竜王戦七番勝負第4局】

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第5譜…ついに決戦

 早朝から降りだした雨がやんで、外はいつのまにか晴れあがっている。

 佐藤が△9四歩(図)と受けたところで昼食休憩。二人とも自室で食事をとった。

 羽生の残り時間は二時間を切っている。「この局面で二時間ぐらいしかないのはきつい」と控室の加藤九段。

 本局、相掛かり棒銀の出だしから、その後、虚々実々の駆け引きがあって、結果としては角換わり腰掛け銀のような形になった。しかし図は前例のない形である。双方、飛車先の歩が切れているのが通常の角換わり腰掛け銀と異なるところで、このぶん局面が複雑になっている。

 加藤九段に「まだしばらくコマ組みが続くのでしょうか」と聞くと「いや、これから激しい将棋になるでしょう」。塚田八段も同意見で「羽生君は絶対、行きますよ」。

 果たして羽生は▲3七桂。「行くぞ」の意思表示。対する佐藤の△4三金右は「やって来い」だ。

 ▲2六角。佐藤は▲4七金を予想していたようで「▲2六角にはビックリした」と言っている。控室もそうで「この角が働かないと先手は大変なことになる」。

 とはいえ、次に▲4五歩△同歩▲1五歩△同歩▲1三歩の攻めが見えているので、佐藤はグズグズできない。△9三桂は反撃の用意。

 指了図。羽生の次の一手がまた佐藤を驚かせた。(圭)

▲3七桂 18 △4三金右5
▲8八玉 4  △2二王 2
▲2六角 4  △9三桂 10
▲4五歩 14 △8五桂 13
▲8六銀 9  △9五歩 2
▲同 歩 13 △4五歩 2
持ち時間8時間 △5時間32分 ▲6時間59分 62手

第6譜…わかりやすく

 羽生の次の一手は▲9六香だった。指されてみるとナルホドで、△9八歩以下の連打を避けながら、次に▲9四歩の突き出しを狙っている。

 図で先手が攻め合いを狙うなら▲1五歩△同歩▲1二歩だが、加藤九段は「やりにくい」と言う。なぜか。

 第一に後手に歩を渡すと9筋からの反撃がきつくなる。第二に、この攻め合いは変化が複雑なので時間の少ない先手は読み切れない。だから羽生は本譜の「わかりやすい手を選んだ」というのが加藤九段の解説だ。

 佐藤は6筋に新天地を求めた。羽生は狙い通り端からグイグイ攻め、▲9二歩でいつでも香が取れる形になった。

 △6一飛はこの一手。桂を取られるのは嫌だからと△8四歩と打つのは、▲6二歩と打たれて飛車を6筋に転換できなくなるのだ。

 佐藤は桂損になったが、銀が手ゴマになったので△6七銀の打ち込みや△6九銀の割り打ちの楽しみができた。

 羽生は▲7七桂で飛車を追い払ってから▲6三歩。△同飛ならもちろん▲5五桂の意味だ。だから佐藤の△4二飛は仕方がない。佐藤は割り銀で金をはがしてから△3九角(指了図)と勝負に出た。飛車はどこに逃げるのか。(圭)

▲9六香 8 △6五歩 8
▲9四歩 1 △6六歩 41
▲9三歩成… △8一飛 …
▲9二歩 1 △6一飛 18
▲8五銀 9 △6五銀 …
▲同 銀 8 △同 飛 …
▲7七桂 … △6二飛 2
▲6三歩 15 △4二飛 …
▲9一歩成6 △6九銀 4
▲6八金右… △7八銀成…
▲同 金 … △3九角 31
持ち時間8時間 △7時間16分 ▲7時間47分 84手

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2152927 0 観戦記 2021/06/24 15:37:00 2021/07/08 17:06:02 https://www.yomiuri.co.jp/media/2021/06/20210618-OYT8I50098-T.jpg?type=thumbnail

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