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シリーズ3連敗の佐藤竜王、混戦制し意地の1勝【第7期竜王戦七番勝負第4局】

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第7譜…激闘続く

 佐藤は△3九角(図)と打ち込んでから「フーッ」と大きな息を吐いた。ちょうど五時四十分をまわったところ。

 佐藤が角打ちに長考したのは△6七金や△8六歩など、他にも有力そうな手があるからだ。面白いのは△6七金の変化。佐藤が「▲7九銀と受けられて、はっきりしない」と言えば、羽生は「▲9七玉と早逃げするつもりでした」。▲9七玉には入玉の味があるので実戦的には後手が大変かもしれない。

 羽生は▲2七飛と浮いた。もし△5七角成なら▲2五桂と跳ねる狙い。だから佐藤の△4八角成は正着。次に△6七歩成▲同金△4九馬の狙いがある。羽生の残り時間が七分を切った。佐藤がハンカチを取り出してひざの上に置く。その直後、羽生は勢いよく▲4五桂と跳ねた。佐藤のアゴの筋肉がピクピク動く。

 馬と角の交換は損とみたのか佐藤は馬を飛車に当てた。ここで▲2九香か▲2八歩と打てば飛車にヒモがつくが、羽生「それでは自信ない」。▲3七飛は受けの勝負手。

 佐藤はあっさり馬で清算した。△4九馬と入ると▲6八香△4六金▲3三桂成△同金直で優劣不明。

 佐藤は歩の打ち捨てと成り捨て(どちらも手筋)を利かしてから△3八飛と王手した。捕獲される恐れがあるが、危険承知の勝負手である。指了図はどっちも怖い。(圭)

▲2七飛 2  △4八角成4
▲4五桂 5  △3八馬 2
▲3七飛 1  △同 馬 18
▲同 角 …  △8四歩 …
▲同 銀 …  △6七歩成…
▲同 金 …  △3八飛 …
▲4八銀 …  △5四金 1
持ち時間8時間 △7時間41分 ▲7時間55分 98手

第8譜…好判断

 対局室にはNHKのテレビカメラが四台入っている。従来は盤面の画面と、真横からの対局室全景を適宜切り替えて見せるパターンだったが、今回は対局者をアップで写すカメラが別に二台設置されているのだ。一般の将棋ファンは対局室に入れないから、映像でいろんな角度から見せるのは、いいことだと思う。ところが、このフル装備にもかかわらず、肝心の放送枠は国会中継とクラシックコンサートと大相撲に占拠され、将棋は二日間合わせて三時間にも満たないという有り様。将棋ファンの視聴者はNHKに抗議していただきたい。

 図の△5四金は、次に△4五飛と走る狙い。控室研究陣は「後手が良さそう」と話していたそうだが、佐藤は「ここでは悪いと思っていた」。

 加藤九段「後日、改めて研究してみたら、▲3三桂成△同桂▲4六歩で先手が指せそうな気がします。佐藤さんの大局観は正しかったと思う」

 ▲5六角はアクロバットのような受けだが、「先に▲4三歩△同飛を利かしてから▲5六角だった」と羽生。以下△3七飛成▲同銀△4五金▲6五角△6六歩▲6八金△5九角▲6九香……で優劣不明、というのが局後の結論。

 本譜は単に▲5六角だったので、四手後の▲4三歩を手抜きされてしまった。△5六金~△6七金は好判断。だが対局中の佐藤は「負けと思っていた」。指了図の王手に、どう応じるか。(圭)

▲5六角 1  △3七飛成…
▲同 銀 1  △4五金 …
▲4三歩 …  △5六金 4
▲4二歩成…  △6七金 11
▲3二と …
持ち時間8時間 △7時間56分 ▲7時間57分 107手

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2152927 0 観戦記 2021/06/24 15:37:00 2021/07/08 17:06:02 https://www.yomiuri.co.jp/media/2021/06/20210618-OYT8I50098-T.jpg?type=thumbnail

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