超難解な終盤、ドラマは最後の最後に…七番勝負宇部対局観戦記(前編)

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第1譜

(先)竜王 豊島将之(0勝3敗) × 三冠 藤井聡太(3勝0敗)
▲2六歩 … △8四歩 …
▲2五歩 … △8五歩 …
▲7六歩 … △3二金 …
▲7七角 … △3四歩 …
▲6八銀 … △7七角成…
▲同 銀 … △2二銀 …
▲1六歩 … △1四歩 1
持ち時間各8時間
△0時間01分 ▲0時間00分 14手

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極限の夢中

 言葉の重なりに、2人の棋士人生を想像せずにはいられなかった。

 対局前日、豊島と藤井は山口県宇部市立岬小学校を訪問した。歓迎会の最後に2人とも「夢中」という言葉を使い、児童にエールを送った。夢中になれる対象を作ってほしい、という趣旨だ。

 幼少時に将棋に熱中した2人は努力を重ねて棋士になり、棋界最高峰の竜王戦七番勝負を争っている。楽しいことばかりではなかっただろうが、「極限の夢中」の前には関係なかった。いまも2人は将棋の とりこ だ。

 11月12日午前9時、立会人の福崎文吾九段の合図で運命の第4局が始まった。3連敗中の豊島は先手番で角換わりに誘導した。(大川慎太郎)

第4局の前日、小学校で記念撮影に応じる豊島将之竜王(右から2人目)と藤井聡太三冠(左から2人目)=若杉和希撮影
第4局の前日、小学校で記念撮影に応じる豊島将之竜王(右から2人目)と藤井聡太三冠(左から2人目)=若杉和希撮影

第2譜

(先)竜王 豊島将之(0勝3敗) × 三冠 藤井聡太(3勝0敗)
▲3八銀 1 △6四歩 6
▲3六歩 2 △6二銀 1
▲4六歩 8 △4二玉 14
▲7八金 1 △3三銀 …
▲6八玉 … △7四歩 …
▲3七桂 4 △6三銀 1
持ち時間各8時間
△0時間23分 ▲0時間16分 26手

宇部決戦

 対局場は「ANAクラウンプラザホテル宇部」。14階の対局室からは、白煙を吐く大きな煙突が見える。宇部市は工業都市だが、「緑と花と彫刻のまち」でも有名だ。本局は市制施行100周年の一環として誘致された。

 宇部市出身の著名な文化人と言えば、10月に第18回ショパンコンクールで4位に入賞した小林愛実、3月に公開された映画「シン・エヴァンゲリオン劇場版」の監督を務めた庵野秀明だ。硬質なタッチに、メタリックな質感のアニメ。工業と文化が共存する宇部市らしさがよく表れている。

 角換わり腰掛け銀模様に進んだ。藤井は「△3三銀や△7三桂を遅らせて先手の速攻を警戒しました」。(大川慎太郎)

お茶を口にする藤井聡太三冠
お茶を口にする藤井聡太三冠

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