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[人生案内]偏差値で人を評価する母

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 18歳の女子。春から大学生になりましたが、母の言葉に傷ついています。

 第1志望の国公立大に落ちてしまい、第2志望の私立大に通うことに。とはいえ、興味のある分野を学ぶことができるので、私は期待感でいっぱいです。

 しかし、第1志望に落ちた時、母は「最初から私立1本にして、もっと偏差値の高い大学を受ければよかったじゃない」と言いました。腹が立ちます。もともと「勉強するのが偉いことではない」という教育方針なのに、2歳下の弟が私より偏差値の高い高校に合格すると、私は希望の高校に通っているのに家族から小ばかにされました。偏差値という物差しで人をみる態度がとても苦手です。

 母は放任主義でもあり、私は受験する大学についてほとんど相談しませんでした。何も関わらなかったくせに後から小言を言われても、と思えてイライラします。気の持ちようを教えてください。(東京・J子)

◇最相葉月(ライター)

 遅ればせながら、入学おめでとうございます。コロナ禍の影響で異例の学生生活を送っていることと思いますが、まずは自分が学びたい分野に近づけてよかったですね。

 受験は人や学校を偏差値で評価するシステムです。異論はあるでしょうが、気に入らなければ他の基準で選考する学校を選べばいい。そのために選択の自由が保証されています。

 経済的な理由で私立の受験を選ぶこともできない人がいることを考えれば、お母様の言葉も自分が恵まれていることに気がつくきっかけになったと受け止めてはいかがかと思います。

 これからは何を学び、いかに生きるかが問われます。いつまでも偏差値で人を値踏みする人は、人生の指標を見いだせずに身動きがとれないでいる不自由な人です。あなたが背筋をぴんと伸ばして生き生きとした学生生活を送ることで、お母様をがんじがらめにしている価値観の鎖をほどいてあげてください。

 弟さんがさらに高いレベルの闘いで自らの実力を思い知ることになれば、お母様の熱も次第に冷めるでしょう。あなたのおおらかな生き方はきっと家族の救いと希望になるはずです。

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2185010 0 人生案内 2021/07/07 05:00:00 2021/07/07 05:00:00

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