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[人生案内]同居の娘 意見合わぬ

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 80代の女性。夫は数年前に他界しました。2世帯住宅で同居する娘の態度に、寂しさを感じています。

 亡き夫と私が2人で働いて建てた家に、二十数年前から同居しています。2階は私1人で住み、娘一家は3階です。娘とは朝夕のあいさつ程度の関わりで、たまに会話をしても意見は全く合いません。娘は、私の言うことを録音しているそうです。

 私は自分のことは自分でできていますが、将来はやはり老人ホームのお世話になりたいと思います。ですが、今も決心がつきません。嫌なことがあっても愚痴を聞いてくれる相手もいません。生きている限り、毎日を有意義に生きたいのですが、今はその気力がどうしても出てきません。

 涙があふれてきます。この寂しさは何なのでしょうか。どうしたらいいのでしょう。ご教示いただけますか。(神奈川・S子)

  ◇樋口 恵子(評論家)

 私の方が少し年上だと思いますが、同じ80代。実の娘と共に住んでいる点でも似ています。その共通項に免じて、はっきりモノを言うことをお許しください。

 私たち、もう寂しさを嘆いているヒマはないのですよ。いくら「人生100年」と言っても、80代は人生のラスト・ステージ。自由に心身が動かせる最後の貴重な時間です。身だしなみ程度の終活は必要です。

 私自身、身辺にあふれる書籍の整理はもうあきらめました。娘に「よろしく」と言って、整理費用は遺産の中に込めます。

 心身が弱ったら、場合によっては有料老人ホームへ、というあなたの選択肢も私と同じ。どの有料老人ホームに入るか、私は既に見学して費用などの算段をしています。老人ホームであろうと、自宅で療養しようと、その責任者は娘になることを、けんかしながらも親子で了解済みです。

 あなたも一刻も早く、娘さんと話し合いを始めてください。親子で意見が合わないなんてあたりまえ。命を与え育てた親の終末を見届けるのは子の役目。「あなたの世話にはならない」なんてせりふは禁物です。ただし、見聞を広めるために、行政の法律相談窓口などを訪れることもおすすめします。

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2225372 0 人生案内 2021/07/22 05:00:00 2021/07/22 05:00:00

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