上皇さま86歳…散策、チェロ演奏の穏やかな日々

メモ入力
-最大400文字まで

完了しました

皇居内でコハマギクをご覧になる上皇ご夫妻(10月30日)=宮内庁提供
皇居内でコハマギクをご覧になる上皇ご夫妻(10月30日)=宮内庁提供

 上皇さまは23日、86歳の誕生日を迎えられ、宮内庁が近況を公表した。

 同庁によると、上皇さまは天皇陛下の即位行事を上皇后さまと静かに見守り、全ての行事が無事終了したことに安堵あんどされている。

 台風の被害が相次いだ秋には、在位中と同じく被災地の状況を伝える報道を注視し、今も避難生活を余儀なくされている人たちに心を痛められている。

 4月末の退位後は、ハゼに関する論文執筆のため週2~3回、皇居・生物学研究所で研究されている。来年3月末までに高輪仙洞せんとう仮御所(東京都港区)に引っ越す予定で、日々準備を進められている。

 上皇后さまと毎朝、皇居内を散策し、朝食後のひとときには、1冊の本を交互に音読するのが平成初期からの日課で、現在は「ことばの歳時記」(山本健吉著)を読まれている。夜は上皇后さまのピアノ演奏に合わせてチェロを弾かれるなど、ご夫妻の時間を大切に穏やかに過ごされているという。

二重権威に「格別の配慮」

 憲政史上初となる上皇の活動を巡っては、天皇との「二重権威」が生じる可能性が指摘されている。

 上皇さまは退位後、旧知の音楽家の演奏会鑑賞や、ラグビー・ワールドカップ(W杯)観戦などで外出する一方、政府主催の即位儀式など公的な色彩が強い行事への出席は控えられてきた。17日に退任した宮内庁の山本信一郎前長官は12日の記者会見で、上皇さまが「二重権威について格別に配慮されている」と明かした。

 退位に向けた議論の中で、宮内庁は「象徴としての行為はすべて新天皇に譲られる」と理解を求めた。一切の公務から退くと受け止められたが、退位後は「上皇として公的な色彩のある活動はありうる」と説明。退位後の個々の活動について、同庁幹部は「私的なのか公的活動なのか、線引きが難しい時もある」と明かす。

 公的な場で天皇陛下と並ばれる場面もあった。上皇ご夫妻は10月23日、「即位礼正殿せいでんの儀」のため来日した外国王族を招いた天皇、皇后両陛下主催の茶会に出席し、王族との旧交を温められた。上皇ご夫妻の車に、重要行事の時につけられる上皇旗が掲げられていたこともあり、一部の週刊誌で疑問視する論調もあった。

 皇室制度に詳しい元最高裁判事の園部逸夫氏は「天皇陛下の象徴としての行為を妨げないよう、宮内庁側が、出席する行事を吟味し、格式張った形式を控えることが必要だ」と指摘。外国王室に詳しい関東学院大の君塚直隆教授は「海外では退位した元国王や元女王が、王室の一員として公務を担う例も少なくない。上皇ご夫妻が長年親交のある王族らと会うことは自然なことで、こうした国際親善は続けてほしい」と話す。

無断転載禁止
965678 0 ニュース 2019/12/23 00:00:00 2019/12/23 10:28:31 皇居内でコハマギクをご覧になる上皇ご夫妻(10月30日)=宮内庁提供   *****トリミング不可*****  解禁は新聞23日付朝刊から、読売オンラインは23日午前0時から https://www.yomiuri.co.jp/media/2019/12/20191222-OYT1I50034-T.jpg?type=thumbnail

ピックアップ

読売新聞購読申し込み_東京2020オリンピックパラリンピックキャンペーン

アクセスランキング

 


東京オリンピックパラリンピックオフィシャル新聞パートナー

読売IDのご登録でもっと便利に

一般会員登録はこちら(無料)
ページTOP
読売新聞社の運営するサイト
ヨミダス歴史館
ヨミドクター
The Japan News
発言小町
OTEKOMACHI
ささっとー
元気ニッポン!
未来貢献プロジェクト
YOMIURI BRAND STUDIO
美術展ナビ
教育ネットワーク
活字・文化プロジェクト
よみうり報知写真館
読売新聞社からのお知らせ