「牛の角突き」迫力の6頭…両陛下へ感謝込め
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2004年10月の中越地震で被災した新潟県長岡市山古志地域(旧山古志村)で28日、天皇陛下の退位を記念し、国の重要無形民俗文化財「牛の角突き」の特別場所が行われた。被災地の復興に寄り添われてきた天皇、皇后両陛下への感謝を込めた企画で、6頭による迫力のある角突きが披露された。
最大震度7を記録した中越地震では68人が犠牲になり、大規模な土砂崩れが起きた山古志地域は全村避難を余儀なくされた。両陛下は発生2週間後に避難所を訪れ、被災住民を見舞われた。08年に山古志を訪問された際には、角突きの練習風景も視察。山古志闘牛場には、この時に両陛下がお詠みになった歌の碑がある。
特別場所は約1000人の観客で盛り上がり、山古志闘牛会の松井富栄会長(37)は「両陛下に力をいただいた。令和の時代にも、角突きをつないでいきたい」と話していた。