新年一般参賀、中止の方向で調整…昭和天皇崩御を受けての90年以来
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毎年1月2日に皇居で行われる新年一般参賀について、宮内庁が来年の参賀を中止する方向で調整していることが関係者への取材でわかった。新型コロナウイルスの感染拡大が続く現状を考慮したためで、近く正式に決定し、発表する。中止となれば、昭和天皇の崩御のため実施されなかった1990年以来となる。
新年一般参賀では、皇居に入る際、大勢の人が行列を作り、宮殿前の庭に集まる。宮内庁は、参賀者同士が距離を十分に取ることが困難な状態となり、手指の消毒やマスク着用を徹底しても、感染防止策を十分に取れないと判断したとみられる。
平成最後となった2019年の新年一般参賀には15万4800人が訪れた。令和初となった今年の一般参賀にも6万8710人が集まり、宮殿のベランダには天皇、皇后両陛下をはじめ、上皇ご夫妻も姿を見せられた。
皇居では、新年一般参賀のほか、天皇誕生日にも一般参賀が毎年行われている。天皇陛下が即位後初めて国民から誕生日の祝意を受ける予定だった今年2月23日の一般参賀も、新型コロナの影響で取りやめとなった。