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    【俺はググらない】なんで勉強しなくちゃいけないの? 岡野雅行の回答

     読売KODOMO新聞の5月31日号で始まった新コーナー「俺はググらない」。読者の素朴な疑問に記者がグーグルに頼らず足で調査して答える企画です。紙面には載りきらなかったインタビューの詳報をお伝えします。

     サッカー元日本代表で「野人」と呼ばれた岡野雅行さんに今回のテーマ「なんで勉強しないといけないのか」という質問をぶつけてみると……

    • 岡野雅行さん
      岡野雅行さん

     授業での勉強以外にも、学校では人生の勉強ができると思います。友だちとケンカして謝ることも勉強です。

     高校のとき、寮生活で親も近くにいませんでした。そういう環境で、先輩後輩の上下関係の中、先輩にいじめられないためには愛嬌(あいきょう)が必要なんだということや、料理・風呂・掃除・洗濯といったことを自分でやることの大事さを学びました。

     サッカーは小学4年生くらいから始めて、中学のときはサッカー部に入っていました。高校でもサッカー部に入るつもりで入学したのですが、入ってみるとサッカー部がない。だから自分で作りました。募集して十何人集めて、自分で監督兼選手として練習メニューを考えていました。それも素人ばかりだから、きつくてつまらない練習ばかりだとみんな辞めてしまう。だから、まずはシュート練習のような楽しい練習から始めたり。ゲーム形式で練習したら試合にならないからパス練習に切り替えた、ということもありましたが。

     大学でもサッカー部に入りましたが、周りはスポーツ推薦で入ったエリート選手ばかり。洗濯係や荷物番といった雑用係からのスタートでした。でも練習は一生懸命でした。大学で100mのタイムを計ったら10秒台。「こんなに速いのか」と自分で気がついて、そこから自分の足の速さを生かしたプレースタイルに変えたんです。

     腕の使い方、歩幅の大きさをいろいろ変えてより速く走れるようにしたり、速く走って相手を抜くために急にスピードを上げたり相手の逆を取ったりという練習も積みました。勉強もそうだと思うんですけれど、苦手なことをなくすよりも得意なことを伸ばしてそれを生かすことから考えた方が、うまくいきますよ。足が速いという長所を生かすために、ボールのトラップを練習してうまくなるわけです。できないことをやれって言われてもできないですから、好きなことをとことん追求するのが良い。その中で好きなことだけではなく他のこともやらないといけないと気づきますから。

     サッカーがうまくなるために、サッカー以外のことから学ぶことも多かったです。たとえばテレビで動物が映ったときなんかも動物の動きに注目しますね。チーターなんかはものすごいスピードで走ってカーブするときにしっぽを回すんです。それを応用して、自分も走っていてカーブするときには腕を回すようにしていました。種目の違うスポーツも参考になります。

     とにかく自分で体を動かして行動する、チャレンジするということが大事。何か目標があれば、何でも勉強にならないことなんてありませんから。

     岡野雅行さんのこれまでのサッカー生活を描いた「サッカーをあきらめない サッカー部のない高校から日本代表へ―岡野雅行」(著・岡野雅行、絵・布施龍太 KADOKAWA)が発売中。岡野さんのより詳しいサッカー人生が読めます!

    2018年06月01日 05時20分 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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