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    【俺はググらない】「フランス人は日本人よりも1対1の関係を作る」…翻訳家・中島さおりの回答

     8月30日号のKODOMO新聞7ページで掲載した、読者の素朴な疑問に答えるコーナー「俺はググらない」。今回のテーマは「好きな人に好きになってもらうにはどうすればいいの」。

     日本以外ではこの問いにどういうスタンスで臨むのか知りたい! というわけで、フランス在住でフランス文学の翻訳家でもありエッセイストでもある中島さおりさんに話を聞きました。その回答は…。

    • フランス在住で、フランス文学の翻訳家でもありエッセイストでもある中島さん ©Manabu Matsunaga
      フランス在住で、フランス文学の翻訳家でもありエッセイストでもある中島さん ©Manabu Matsunaga

     フランス人は日本人よりも1対1の関係を作るのが上手だと思います。日本人の人間関係の基本はグループですが、フランス人の場合はカップルです。だから、フランス人は2人になるための1対1の関係に真剣だと思います。

     フランス人は個人主義が徹底しているというのも、「あなた」に向き合う「私」があるということだと思います。誰に向き合うときも基本的に「あなた」に対する「私」なので、恋愛に発展させやすいのではないでしょうか。その点、「あなた」という二人称をあまり使わない日本人の世界は、恋愛に向いてないような気がしないでもありません。

     パリジェンヌは友達が少ないとよく言われますが、それは気の合った人と、深くせまい付き合いをするからです。恋人もそう。どんなにハイスペックでステキな人でも自分に必要ない人では仕方がない。基準は常に自分なんです。自分が必ず先にある。そこが日本人とちょっと違うかなと感じます。

     洋服にたとえると、服も流行(はや)っているから着るわけではありません。「流行っているから」ではなく、「自分に似合っているから」着るのです。フランスの店で、店員が客に言うお決まりのほめ言葉があって、「それは完全にあなたのスタイルですね」と言うんです。

     自分というものがあって、自分に合う相手を選ぶというスタンスが自然な人には、恋愛は向いているんじゃないでしょうかね。

     フランス人の男性は女性を褒めるのが上手。単純明快、まっすぐに「美しい」とか「魅力的だ」と言いますね。口達者な人たちなので、いろいろ相手の気持ちを推し量る駆け引きをする一方、好きという気持ちはわりと分かりやすく伝えるようです。

     好きな人に好きになってもらうには、好意を伝えて、「あなた」にとって私は特別に似合うとアピールできれば良いのではないでしょうか。フランス人の恋人募集プロフィルには、趣味などといっしょに「気が合ったらもっと先まで」と書いてあることが多いです。

    2018年09月10日 05時20分 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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