【俺はググらない】我が家においでいただき、スキンシップを…詩人・谷川俊太郎さん

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 詩人の谷川俊太郎さんは現在87歳。第一詩集「二十億光年の孤独」が発表されたのは67年前の1952年でした。「二十億光年の孤独」という詩には、「ネリリし キルルし ハララし」ているかもしれない「火星人」が登場します。詩人のイマジネーションは、宇宙人をどんなふうに捉えているのか、それは60年以上前に書かれた詩とつながりがあるのかどうか……それを知りたくなって、谷川さんに取材することにしました。

 ただ、取材時期が夏と、体力が奪われやすい暑い時期だったこともあり、直接お目にかかることはできず、メールで送った質問に回答をいただきました。以下、そのやりとりです。

谷川俊太郎さん©深堀瑞穂
谷川俊太郎さん©深堀瑞穂

――まず、質問です。宇宙人はいると思いますか。また、それはどうしてですか。
谷川 どこかにいると思います。宇宙は広大ですから。

――宇宙人がいると仮定して、地球代表として宇宙人とお話をするとしたら、どんなことを聞いたり話したりしたいと思いますか。
谷川 私は地球代表になる気はありません。

――地球代表という立場でなく宇宙人と話をするとしたら、どのような立場で、どんなことを聞いてみたいですか?
谷川 私は老齢で外出がままならないので、宇宙人には我が家においでいただくしかありません。もしそれが可能であれば、まず名前と年齢(もしそういうものがあれば)を(たず)ねることから始めたいと思います。そこから話題は限りなく広がっていくでしょう。

――では、宇宙人と仲良くするにはどうしたらいいと思いますか。
谷川 まず宇宙人と分かりあえる、言語に代わる方法を発見または発明するのが先でしょう。

――なるほど。詩人として、宇宙人とコミュニケーションを取るための言語に代わる方法を、どのように発見、発明できる可能性があるか、お考えを教えてください。
谷川 詩人という概念が宇宙人にあるかどうかわからないので、とりあえず不気味さに耐えて、スキンシップをとろうと試みると思います。感性を通しての非言語的交流が可能かどうか自信はありませんが。

――逆に宇宙人がいないと仮定して、地球にしか生き物がいないとしたら、僕たちはどんなふうにそのさびしさをまぎらわせたらいいと思いますか。
谷川 地球上の人類が争うことをやめて、平和に暮らせれば、さびしさを紛らわすことはできるでしょう。

 以上です。谷川さんらしいおだやかな口調が聞こえてくる気がする回答です。我が家に招いた宇宙人とスキンシップを取ろうとする谷川さんを思うと、ほっこりした気持ちになります。

 「二十億光年の孤独」という詩は、「二十億光年の孤独に/僕は思わずくしゃみをした」という言葉で終わっています。しかしそのくしゃみは、二十億光年先で誰かが地球人のことをウワサしていることの証しなのだとしたら……。孤独も少し違ったふうに感じられるかもしれません。

【「宇宙人はいるの?」 ほかの人の回答は・・・】

 ◇「地球型」とは違う生物がいてもおかしくない…小林憲正・横浜国大教授

 ◇宇宙人は確実に存在する…天文学者・鳴沢真也さん

 ◇宇宙人の見た目は、人間とあまり変わらないかも…山岸明彦・東京薬科大名誉教授

 ◇縣秀彦さん(天文学者)の回答

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775328 0 お知らせ 2019/09/02 17:25:00 2019/09/10 11:08:02 https://www.yomiuri.co.jp/media/2019/09/20190902-OYT8I50044-T.jpg?type=thumbnail

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