KODOMO新聞的30年後のファッションショー

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 30年後、私たちはこんな服装をしているのではないか、こんな価値観が広まっていてほしい…。読者の小学生から見るとお兄さんお姉さんにあたる、明星学園高校ファッション部の高校生4人と、文化服装学院の学生2人の計6人の若者に、30年後のファッションのデザイン画を描いてもらいました。

 紙面で掲載できなかった分も含めて一挙ご紹介!ファッションショーの開幕です。

カラフルな宇宙服

 まず最初にご紹介するのは、なつきさんデザインの、こちらのカラフルな宇宙服。渦巻きのような模様でボディーラインがきれいに見えるタイツ、大胆な花柄が楽しい酸素ボンベ…。

 宇宙服と言えば、宇宙で船外活動する時は白、地球帰還時はオレンジと相場が決まっています。白は太陽光を反射し熱を吸収しないように、オレンジは万が一宇宙船がどこかに不時着した際に周囲に紛れないように、そのような色になっているのです。

 しかし今回ご紹介するのは火星で暮らすための宇宙服。地球から遠い火星では、数年単位で過ごすことになるでしょう。長い火星生活に彩りを与えてくれるのは、大胆な宇宙服のファッションです。これまでの堅苦しいデザインにこだわらない、スタイリッシュな宇宙服で火星ライフを楽しんでみてはいかが?

 

とらわれの魚

 デザイナーは、時にネガティブなメッセージをもそのデザインに込めることができます。鈴木翔太さんデザインの、このファッションのイメージは「とらわれの魚」。左腕にとりつけられた飾りは、魚のひれ。ネイビーの表地とシルバーの裏地は歩くたびにひらひらと揺れ、波打つ暗い海をイメージさせます。

 このファッションの一番のポイントは、肩から腰にかけて白い網に覆われたデザイン。海洋汚染で捨てられたプラスチックに、魚が絡め取られたさまを象徴しています。花やクジラや歯車を織り交ぜたイメージを背景に据えたこのデザインは、30年後から我々への「警告」です。不吉な未来を身にまとう、その顔は見せることなく…。

 

俺たちに国境はない

 胸の部分を大輪のバラで飾った青いトップス、あたたかそうな帽子、くるぶしまで包まれたハイヒールは、ロシアをイメージしたもの。しかし真っ赤なロングドレス、トップスに入れられた植物をモチーフにした柄は、中国をイメージしたものです。

 寒色系のトップスに暖色系のドレスを大胆に合わせたこたゆさんは、「互いにない要素を組み合わせることで優美さ、上品さを醸し出すことを狙った」と話します。どの国も仲良く互いを認め合う世界が来れば、ロシアと中国以外でも様々な文化が混じり合い、その特色を引き立て合う新たな文化が生まれていくかもしれません。

 

どんな性別だって

 性別にとらわれず着ることができる服装を。その願いは少しずつ少しずつ広がっています。

 ゆきはさんのデザインしたこちらのファッション。パステルカラーがかわいらしいけれど、おへそを出している大胆さがセクシーでもあり、左右のアシンメトリーは不安定さに揺れながら、ひとつの調和を志向しています。ボトムスはズボンとスカートが組み合わされて男女どちらも着ることができ、ばらばらの素材を組み合わせたその心は、自分のお気に入りの柄や思い出の洋服を再構成して未来につなげるところにあります。見たことがあるようでない、ぎりぎりのバランス感覚1本に支えられた新感覚ファッションです。

 さて、こちらはさっきも登場した鈴木翔太さんのファッション。赤紫のトップスにオレンジのパンツという鮮やかな色を前面に押し出しています。落ち着いたファッションの多い近年と一線を画し、明るいファッションの未来を指向しています。こうした色合いには、鈴木さん自身の母親が洋服を選ぶときに「かわいいと思うけど派手で若すぎるから着られない」とあきらめているのを見ているからこそ、「そんなことを気にせず着られる世の中になってほしい」との願いが込められています。

 そしておなかにはかわいらしいフリル。フリルといえば女性服の印象が強いですが、ワンポイントで全体に溶け込んでいるため、男性が着ても違和感がありません。男性でも女性でも、周りの目を気にすることなく着たいものを着られるように、そんな鈴木さんの挑戦的なファッションなのです。

 

機能性×装飾性

 30年後を具体的にイメージしてくれたいろはさん。地球規模で環境問題に対応しなければならないのは、ファッション業界も例外ではありません。現在のファッション業界のキーワードのひとつは「サステナブル(持続可能)」。大量生産・大量消費・大量廃棄で洋服をムダにしていっては、限りある資源をすぐに食いつぶしてしまう、その危機感は高まっています。

 大量生産・大量消費が見直され、一着一着を長い年月着るようになれば、洋服を購入する回数が減り、丈夫で環境に良い素材の服が求められるようになるでしょう。動きやすく丈夫な服が一番!でも毎日同じ服ではさすがに飽きてしまいますから、上下の組み合わせによってイメージを変えることが流行するのではないかと予想しています。この並んだふたつのファッションも、組み合わせをいじることで印象の違う服装を生み出すことができます。

 ボトムスはワークウェアのようなパンツで機能性を持たせ、それに華美なトップスを合わせることでおしゃれを楽しむ……それが30年後のオシャレになっているかもしれません。

 

夢はつづくよどこまでも

 ファッションのキーワードとなりつつある「サステナブル」、なつきさんは透明なポリエステル生地をトップとスカートに利用したデザインに仕立てました。一見ピーターパンに出て来るティンカーベルのようなかわいらしいデザインになりました。

 現在の世界にはない不思議な雰囲気で、まるで夢の世界にいるよう。しかしネバーランドとは違う厳しい現実を生きていくための解の一つとして編み出されているのが面白いですね。

 

マストアイテムはマスク

 新型コロナウイルスの流行で、外出の際にはマスクが手放せない年になった2020年。しかしこれが2020年だけで終わるかどうかは、まだ誰にも分かりません。もしもこのまま、夏でもマスクを装着することが当たり前の世界になったとしたら…。

 ゆきはさんは、マスクが似合う全身モノトーンのコーデを考えてくれました。マスク装着、3密は避けて、ソーシャルディスタンスをとる、というこのニューノーマルが定着した世界をスタイリッシュに過ごすための一着です。

 

男性に捧げるウェディングドレス

 トリは男性用のウェディングドレス。男の人がウェディングドレスを着るなんてヘン!と思いますか?でも、誰が何を着たってヘンではない……30年後にはもっと自由にボーダーラインを消していくことができるかもしれない。石川泰生さんの祈りにも似た心情が込められています。

 バレリーナをイメージしたこのドレス、コルセットにワイヤーをつけて白いひらひらをつけています。体の線を越えた立体的なデザイン、動きのある服装が、これからは「来る」と石川さんは言います。このデザインは、熱帯魚のベタのオスがひらひらさせているヒレをイメージしているもの。誰かを魅惑する美しく力強い姿態、それはファッションで求められる男性像を刷新してくれるかもしれません。

 以上、30年後のファッションショーでした。

 果たしてここで予想したことは実現されるのか…その答え合わせは30年後、2050年に行いましょう。

 それぞれのコンテンツはアップされたら以下のリンクから飛ぶことが出来ます
 ピンクの坊主頭もいいかも:渡辺直美
 ロリータは私の戦闘服:青木美沙子
 2050年コーデの旅

 あの人が30年後を大予想!?過去の「のぞこう!30年後」ページはこちらから。

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1436441 0 お知らせ 2020/08/27 12:22:00 2020/09/01 13:04:06 https://www.yomiuri.co.jp/media/2020/08/20200821-OYT8I50005-T.jpg?type=thumbnail

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