【俺はググらない】どうして人は寝ているときに夢を見るのか
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「夢」という言葉は、もともと「いめ」という言葉が変化したものだと言われています。「いめ」は「い(寝)」「め(目)」で、「寝ているときに見えるもの」というくらいの意味。昔の人も、寝ながらにして眼前に展開される不思議な世界に興味を覚えていたのでしょう。
夢野久作による奇書『ドグラマグラ』では、胎児も夢を見ると説明されています。「胎児の夢」は作品中でも非常に大事なキーワード。もちろん「ドグラマグラ」だけではなく、夢は様々な小説・映画・漫画の題材になり、多くの人を魅了してきました。古くは占い師や夢ときの専門家の手でその意味を解釈されていた夢は、近代になってその実態を解明しようという試みが進み、精神医学・心理学・脳科学のそれぞれの分野で研究が続けられてきました。
にもかかわらず、なぜ人は夢を見るのか、いまだに完全には解明されていません。他人が見た夢を見ることも、一度目覚めた後で夢の続きを見ることも、見たい夢を見ることも、現状では難しいと言っていいでしょう。夢とはいったいなんなのか。夢は私たちに何を訴えかけているのでしょうか。
今回は心理学者からお笑い芸人まで、夢に関するあれこれを語ってもらいました。
◇とにかく明るい安村さん(お笑い芸人)「夢で予行演習をしているのかも」
◇松田英子さん(心理学者)「夢は現実とリンクしている」
◇久留島元さん(中世文学研究者)「昔の人は夢を買ったり盗んだりした…?」
◇三島和夫さん(睡眠医学研究者)「夢を見ることで記憶が整理されている」
◇斎藤環さん(精神科医)「夢は心の健康のバロメーター」