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KODOMO新聞が伝えてきた事件・事故

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【2019年 沖縄・首里城が焼失】

 KODOMO新聞編集室は社会部の中にあります。KODOMO新聞では大人の新聞に比べて、事件・事故の話題を扱うことは少ないですが、編集室の記者自身は、大きな事件事故があればほかの社会部の記者と一緒に、現場に取材に行くこともあります。

 首里城で火災があったとき、火災の様子をテレビで見て心を痛めた人も多いと思います。編集室の記者もその一人でした。社会部と言っても、東京本社の社会部ですから、沖縄は完全に管轄外です。しかし、「どうしても現地に行って沖縄の人に話を聞き、その悲しみに向き合った記事を書きたい」という熱量に押されて、火災発生のその日に編集長は出張に行くことを認めました。

 「真っ赤できれいなお城が見られなくなるなんて……」「首里城は友だちとの遊び場だった。なくなって初めて大切なものだと気づいた」。地元の小学生たちの声を聞き、真っ黒い焼け跡に呆然とする記者のルポが、沖縄の人たちの悲しみの深さをより伝えていました。

 事件や事故の現場で声をすくいあげて作る紙面もあれば、現場とはちょっと違うところにいる人の声を届ける紙面もあります。2016年、相模原市の障害者福祉施設で男が19人の障害者を殺害するという凶悪犯罪が発生しました。あまりに凄惨で、小学生にどう伝えるか悩む事件ではありますが、「生産性のない人々はいらない」という男の偏見に満ちた考えと社会はどう対決するか、その観点に立てば記事にしないわけにはいきませんでした。

 2020年、男に死刑判決が出たことを記事としてあつかい、男と手紙のやりとりを続けた和光大学名誉教授の最首悟さんに記者がインタビューしました。最首さんは「社会をスムーズに回したり、お金もうけをしたりすることばかりを優先する今の社会がこうした考え方を生んだのかもしれません」と分析し、「そもそも人間は頼り頼られて共存するものです。みなさんもクラスで助けてあげた友だちから『ありがとう』と言われ、うれしくなったという経験があるでしょう。そんな温かい感情があふれる社会になればいいと思います」と語りました。記事を読んだ読者が折に触れて思い出してくれたら、と思います。

 ちなみに、この記事、ふつうだったら入れるべきある素材が入っていません。死刑判決を受けた男の顔写真です。そこにどんな意味があるのか、それは読んだ人それぞれに何か思ってくださればうれしいです。

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1869421 0 お知らせ 2021/02/26 10:39:00 2021/06/08 13:10:09 https://www.yomiuri.co.jp/media/2021/02/20210225-OYT8I50050-T.jpg?type=thumbnail

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