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創刊10年に寄せて 高校生作家・鈴木るりかさんからメッセージ

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 読売KODOMO新聞は3月4日号で創刊10年を迎えました。現役高校生作家の鈴木るりかさんは、創刊時からのKODOMO新聞読者。小学4年生の時、新聞に載っていた募集記事をきっかけに小学生限定の「12歳の文学賞」(小学館主催)に応募して大賞を受賞。3年連続での大賞受賞をきっかけに、2017年に作家デビューしました。

 「もしKODOMO新聞を取っていなかったら、今の私はいなかったかも…そう思うと不思議な縁を感じます」という鈴木さんに、創刊10年の記念に寄稿していただきました。

木曜日のわくわく

撮影/岡田泰裕
撮影/岡田泰裕

 先日、本棚を整理していたら、読売KODOMO新聞が出てきた。四方の紙の色が黄ばんでいる。日付を見ると2012年8月2日。『輝け!ニッポン ロンドンオリンピック開幕』の見出しに華々しい開幕式の写真。日本選手団の旗手は吉田沙保里選手だ。

 中を開くと「柔道の松本選手金メダル第一号」「体操男子チーム銀」「重量挙げ三宅選手銀」と、日本選手の活躍を伝える記事が載っている。競泳銅メダルの萩野選手はまだ高校生だった。当時私は小学3年生。オリンピックの特集記事を心躍らせて読んでいた記憶が蘇る。だからこの号を取っておいたのだろう。

 それから東京でオリンピックが開催されることが決まり、今、誰も予想しなかった事態に陥ってしまっている。このような困難な状況も、読売KODOMO新聞は、読みやすくわかりやすい記事で伝えてくれているだろう。

 久しぶりにKODOMO新聞を読んでみて、改めて思った。誰にでもわかるやさしい言葉で、何かを伝えるというのは、難しいことを難しい言葉のまま書くよりずっと難しいことなのだ。

 私の書く文章も「読みやすくわかりやすい」と言われる。その原点は、KODOMO新聞にあるように思う。この姿勢は、恐らくこれからも変わらない。

 読売KODOMO新聞は、販売店の店員さんの勧めで読み始めた。あれから約十年。

 昨年、四冊目の本『私を月に連れてって』を刊行することができた。KODOMO新聞を読んでいた日々がここにつながっている気がする。

 KODOMO新聞には、いろんな「きっかけ」が載っている。政治や経済に関心を持つきっかけ、料理をしてみようかと思うきっかけ、この本を読んでみようというきっかけ、観光地や博物館に出かけようと思うきっかけ、教科の取り組み方や問題の解き方を知るきっかけ。

 そのきっかけは未来につながっている。

 だから毎号、わくわくしたのだろう。KODOMO新聞を手にすると。

 毎週木曜日の朝、届けられるわくわく。それが今も続いていることが嬉しい。

* * *

 家庭科クラブに入っていたので、お料理のコーナーが好きだったという鈴木さん。夏休みに、紙面を見ながら、アイスキャンデーを作った記憶があるそうです。

 初めて書いた『Dランドは遠い』(小4の時の受賞作)を軸として生まれたのが、デビュー作となった『さよなら、田中さん』です。その後、『太陽はひとりぼっち』、そして、昨年刊行の『私を月に連れてって』とシリーズになりました。鈴木さんは「締切日当日ギリギリに、急いで書いて出した小学四年の私に、このことを教えてあげたら、きっととても驚くでしょうね」と話します。『Dランドは遠い』の主人公・田中花実は最新刊『私を月に連れてって』にも登場します。シリーズを続けて読むと、花実の成長を感じられるはずです。

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1883103 0 お知らせ 2021/03/04 05:20:00 2021/03/04 15:49:54 https://www.yomiuri.co.jp/media/2021/03/20210302-OYT8I50084-T.jpg?type=thumbnail

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