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    タブレット端末 大活躍…桜丘

    桜丘中学・高校「ICT教育」

     情報通信技術(ICT)教育に力を入れる桜丘中学・高校は、全生徒にタブレット端末を配布し、授業などで活用している。情報があふれるネット社会にあって、何が正しいかを理解し活用する能力「メディア・リテラシー」を養う狙いもある。

     今月10日、入学希望者向けの学校説明会。受験に関する情報が集まる進学総合情報センターの役割について説明するため、案内役の同高校2年、相川瑠奈さん(17)は、手元のタブレット端末を慣れた手つきで操作した。

     「このように使われています」。端末画面を指し示すと、センターを利用する生徒の様子をおさめた写真が表示された。相川さんが「学校生活に関する相談も受けられます」と説明すると、保護者らは納得した顔でうなずいていた。

     中高一貫校の桜丘中学・高校では、2014年度から、中学生も含めた全新入生にタブレット端末の配布を始めた。同校の倉田豊子・企画広報部長は「タブレットで得られる大量の情報の価値を自ら判断し、発信する能力を身につけさせる。情報を取捨選択する能力は、将来の就職活動などにも役に立つ」と狙いを説明する。

    • 校舎外観
      校舎外観

     授業は、様変わりした。英語の時間では、端末の画面に表示された英文を教室のプロジェクターで映し、板書代わりに利用。他の授業でも、宿題の提出や授業で使う資料の配布などを端末を介して行う。部活動でも活躍している。野球部では、タブレットの録画・再生機能で練習風景を撮影し、打撃や投球フォームを確認。ダンス部では、合宿の様子を撮影して部員の保護者に配信するなどしている。

     端末は自宅に持ち帰るが、学校側は〈1〉学習で使わないゲームなどのアプリのダウンロード禁止〈2〉ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)の無許可使用禁止――などのルールを設けている。

     システム上、無許可アプリのダウンロードはチェックできるが、SNSの利用まで監視することは難しい。そのため学校側は、保護者と連絡を密にしながら家庭での利用状況の把握に努め、生徒指導に生かしている。

     高橋知仁副校長は「時代に即したテクノロジーで、学習効果を高められる」と意義を強調する。2年の岡山亘さん(16)は「教科書だけの授業に比べて、多くのことが調べられる」と利点を話す。学習面だけではない。端末には、修学旅行の写真など、友達と過ごした大切な時間も記録されている。タブレットは、学校生活の思い出作りにも一役買っている。(大原圭二)

    米、豪に姉妹校

    ◇桜丘中学・高校(北区)

     1924年設立の実業学校「稲毛和洋裁縫院」を前身として、戦後、桜丘女子高校が誕生。96年に中高一貫化、2004年に共学化し、現在の校名になった。アメリカやオーストラリアに姉妹校を持ち、留学生の受け入れも盛ん。前理事長は「叛乱」で直木賞を受賞した、小説家の立野信之氏(1903~71年)。

    2016年12月27日 09時45分 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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