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    年間300人を海外派遣…充実のグローバル教育

    • 海外提携校、米プナホウスクールとの交流の様子
      海外提携校、米プナホウスクールとの交流の様子

     玉川学園中学部・高等部(東京都町田市)は国の「SGH(スーパーグローバルハイスクール)」に今年度、指定された。同学園のグローバル教育について、中学部長の酒井健司教諭に聞いた。

    半世紀前から世界に目…海外研修、留学プログラム

    • グローバル教育について語る中学部長の酒井健司教諭
      グローバル教育について語る中学部長の酒井健司教諭

     SGHは国際的に活躍できるグローバルリーダーの育成を図ることを目的に、国が指定する。指定期間は5年間だ。2014年度は国公私立合わせて246校の応募があり、56校が指定された。

     「玉川学園では、昔から“世界に通用する人づくり”をスローガンとした教育を行ってきました。SGHを取得するために新たな教育プログラムを作ったのではなく、積み重ねてきた玉川の教育を評価していただいたと思っています」と酒井教諭。

     では、実際にどんな教育が行われてきたのか? 「玉川学園には、海外に目を向けるチャンスがたくさんあります」(酒井教諭)

     現在、海外交流校が7か国14校あり、年間約300人の生徒を海外派遣し、約200人の留学生を受け入れている。海外研修や留学プログラムを開始してから、すでに半世紀が経過した。

     同学園は国際的な私立学校連盟「ラウンドスクエア」(28か国97校)の日本唯一の正式メンバー校でもある。ラウンドスクエアでは、世界各国から約300人の高校生が参加し、討論、研究発表、奉仕活動、学習活動などを通じて、国際社会を舞台に活躍するための能力を身につけていく。

     同学園の生徒にとって、海外プログラムへの参加や外国人クラスメートは、ごく日常の風景なのだろう。

    海外名門大への進学伸びる…国際バカロレアクラス

    • IBクラスの授業風景
      IBクラスの授業風景

     国際標準の教育カリキュラムであるIB(国際バカロレア)クラスがあるのも大きな特徴だ。中学1年~高校3年の各学年に1クラス、総生徒数約120人が在籍している。IBクラスの定員は最大25人で、探究心を育むことを目的に生徒中心の授業が展開されている。英語、数学、理科、社会の授業を英語で、美術、情報の授業を英語と日本語で実施している。さらに一部教科を含めると、英語での授業は週20時間以上になる。

     こうした取り組みの下、2014年度は海外の23大学に合格。このうち世界大学順位で40位以内の大学は5校あり、海外名門大への進学実績を着実にあげている。

     「小学部に転入する児童について、最近多いのが“IBクラスに通わせたいから”という理由です」と学園入試広報課の齋藤広利さん。酒井教諭によるとIBクラスの学校説明会に未就学児の保護者が参加することもあるという。

     わが子を世界で活躍させたいと願う親たちは、玉川学園の教育に注目し始めているのだ。

    国際人になる前に…基本は「全人教育」

    • カナダ研修など多くの国際交流プログラムを実施
      カナダ研修など多くの国際交流プログラムを実施

     ただし、同学園の基本の教育姿勢は揺らがない。

     「国際人に最終的に必要なのは、“相手の信頼を得るに足る人物であること”です。そこで全人教育が生きてくるのです」(酒井教諭)

     玉川学園が教育理念として掲げる「全人教育」とは、創立者小原國芳が「理想の教育」を模索し続けた結果、生まれた言葉だ。人間形成には、学問、道徳、芸術、宗教、健康、生活の6方面をバランスよく豊かに育てることが必要であるという考えである。

     人間としての土台をしっかり耕したうえで、国際人としての素養も育むというスタンスは、幼稚園から大学まである一貫教育の学校だからこそ可能なことなのだ。

     (文・写真:楢戸ひかる、一部写真:玉川学園中学部提供)

     玉川学園中学部について、詳しく知りたい方はこちら

    2014年09月29日 10時46分 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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