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    理科実験や星空観察会で「本物に触れる」…明法

     明法中学・高等学校(東京都東村山市)は7月21日、「進学GRIT」「サイエンスGE」「国際理解」という中学3コースの体験会・学校説明会を開催した。参加者全員が理科実験を体験したり、天体望遠鏡による土星や木星の観察を行ったりし、同校の「本物に触れる教育」を体験した。充実したイベントの模様を紹介する。

    チームで取り組むことの大切さを学ぶ

    • 学校の特色を語る早川哲生教頭補佐・入試広報部長
      学校の特色を語る早川哲生教頭補佐・入試広報部長

     同中は2018年4月から、やり抜く力「GRIT」を身に付ける「進学GRITコース」、科学的思考力と問題解決力を磨く「サイエンスGE(Global Endeavors)コース」、世界を舞台に活躍することを目指す「国際理解コース」の3コースを始動させた。生徒は入学時からこの3つのコースに分かれる。

     「どのコースも少人数制で、『本物に触れる教育』を実践しているところは共通しています」と早川哲生教頭補佐・入試広報部長は語る。「入学後は、全生徒が在学中に何か一つ、オーケストラの楽器の演奏を習得することにしています。本物の楽器に触れることで、音楽の素養を身に付け、オーケストラというチームの中で役割を果たすことを学びます。本校の伝統です。また、少人数の男子校であるため、一人一人の生徒に、自分の力を伸び伸びと発揮するチャンスがあります」

     中学生の頃は、女子の方が積極的に発言、行動する傾向があり、男子の中でも特におとなしい子は、クラスの中で萎縮してしまうことがあるという。このため明法では、高校は来年4月から共学となるが、中学はあえて男子校のままとし、男子が自由に活動できる場を大切にしていくそうだ。

     7月21日の体験会では、小学校5、6年生の男子33人が、まず40分間の理科実験に取り組んだ。研究機関が使用するような本格的な機材・設備をそろえた理科実験室もまた、同校の『本物に触れる教育』の一つである。

    • 理科実験で「金色のシャー芯」を作る
      理科実験で「金色のシャー芯」を作る

     実験のテーマは「金色のシャー芯を作る」。銅板とシャープペンシルの芯を水溶液に浸して電気を通すと、シャープペンシルの芯の表面に銅がメッキされて金色に見えるようになるという実験である。2人1組でペアを作った子供たちは、初対面ながらも「もうちょっと長く浸していた方がいいんじゃない?」などと、互いにアイデアを出しながら実験に臨んでいた。

     「中学の理科の実験でも、必ずチームを組み、話し合いながら取り組むように指導しています。自分の考えだけで進めるのではなく、人の意見を聞き、チームとして答えを出していく。これからの社会で必ず求められる力を育てるためです」と早川部長は話す。

    ペーパーブリッジ作りやロボット操作に挑戦

     実験が終わると、コース別に異なる教室に分かれる。「進学GRITコース」はペーパーブリッジ作り、「サイエンスGEコース」はロボット体験、「国際理解コース」はボイス・タイピングなどに取り組んだ。ペーパーブリッジとは、コピー用紙を折って作った橋のこと。体験者たちは2人1組でチームを作り、これを2台の机にかかる橋のように置き、その上に金属の重りを何個載せることができるかを競った。

    • ペーパーブリッジを作り、載せる重りの数を競う
      ペーパーブリッジを作り、載せる重りの数を競う

     橋を長くしたり短くしたり、折り方を変えてみたりと、体験者たちは創意工夫を重ねながら何度もチャレンジする。「紙の折り方や橋の形次第で、かなりたくさんの重りを載せることができるようになります。最後まであきらめずに工夫を続けることを大切にする『進学GRITコース』らしいアクティビティーだと言えます」と、実験を担当した前田知弘先生は説明する。

    • ロボットの動きをプログラミングして動かす
      ロボットの動きをプログラミングして動かす

     「サイエンスGEコース」のロボット体験は、パソコン上でプログラミングした動作を、ロボットに送信して、実際に動かしてみる作業を行った。高校で実際にロボットを作っている生徒たちがアシスタントとして参加し、体験者たちをサポートしていた。

     「国際理解コース」のボイス・タイピングでは、パソコンの音声認識機能を体験した。マイクに向かって英文を読むと、パソコンが文字に変換して表示してくれる口述筆記のシステムだ。発音が正確でないと正しく表示されないため、英語の発音練習として使うことができる。お手本として教師が英文を読みあげると声がきれいに文字化されていき、体験者から「わあっ」という感嘆の声が上がった。

     今回、ロボット体験に参加した小学校5年生は、「最初は難しいと思ったけれど、実際にプログラム通りにロボットが動いたときにはうれしくて、達成感がありました」と感想を話した。ペーパーブリッジ作りでチームを組んでいた初対面の子供同士が、休憩時に仲良く一緒に軽食を取っている姿も見られた。「子供たちの発想を大事にしてくれる学校だという印象です。これからは考えて行動することが求められるんだと気付かされました」と、「進学GRITコース」を体験した小6の保護者は話していた。

    土星や木星を天体望遠鏡で観察

     休憩・軽食後の学校説明会では、下條隆史校長が、学校の特長や今後の社会を生きていくうえで大切な心構えについて語った。

     「人工知能(AI)が発達すると、将来、現在ある人間の仕事の65パーセントが失われると言われています。しかし、それは65パーセントの新しいビジネスが生まれる可能性があるということです。これからの世の中の動きを知り、自分で考えて、リスクや変化の中でチャンスをつかむことを学んでください」

     学校に併設されている宿泊施設で行うスタディキャンプなど、同校独自の取り組みについても紹介があった。

     最後に、広々としたグラウンドの中央に設置された2台の天体望遠鏡で、星空観察会を開いた。担当教師の説明で、天の川や金星、火星などの位置を肉眼で確かめる一方、望遠鏡をのぞいて木星の筋や土星の輪もくっきりと見ることができた。ちょうどこの日は国際宇宙ステーションの日本実験棟「きぼう」が学校上空に見える日に当たった。流れ星のように明るい光がスーッと空を横切る様を見て、保護者からも「おーっ」と声が上がっていた。夏休みの初日、体験者たちにとって、学校の情報を得るだけでなく、さまざまな本物に触れるよい機会となったようだ。

    (文・写真:足立恵子 一部写真提供:明法中学・高等学校)

     明法中学・高等学校について、さらに詳しく知りたい方はこちら

    2018年10月30日 05時20分 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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