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    一日体験、サポート役生徒の心配りを体感…女子聖学院

     女子聖学院中学校高等学校(東京都北区)は7月16日、受験生らが一日学校体験をする恒例の「夏の女子聖体験日」を開いた。体験授業やクラブ体験をはじめ、生徒会による校内ツアーなど多彩なプログラムが行われた。参加した小学生と保護者ら約260組は、サポート役の生徒たちの細やかな心配りなど、同校の温かな校風にも感じ入っている様子だった。

    オープニングは礼拝堂での吹奏楽

    • 吹奏楽部の演奏に聴き入る参加者たち
      吹奏楽部の演奏に聴き入る参加者たち

     「夏の女子聖体験日」が開催された7月16日は、まばゆい太陽の光が降り注ぐ「海の日」だった。取材のためエントランスをくぐると、「お暑い中、ありがとうございます」と笑顔で生徒たちが出迎えてくれた。この日のイベントでは受付から会場案内、昼食の販売などまで、生徒たちがサポート役を担っていた。

     同校広報室長の佐々木恵教諭は「体験日」について、「実際に生徒たちと出会えるのが一番の魅力です。彼女たちの姿を見ていただくことが、女子聖学院を知ることにつながると思います」と語る。

     キリスト教教育を基盤とする同校では、生徒たちは毎朝、チャペルでパイプオルガンの調べに合わせて賛美歌を歌い、礼拝を行っている。この日参加した小学生や保護者らはまず、そのチャペルでの開会セレモニーへ案内された。

     高校生2人が司会をする中、山口博校長のあいさつ、聖書の朗読に続いて、吹奏楽部によるオープニング演奏がスタート。ディズニーメドレー、大ヒットアニメ映画「君の名は。」の挿入曲など迫力ある演奏に、参加者たちの期待も高まり、セレモニーの後、それぞれがお目当ての体験授業などに向かった。

    英語表現力入試や“リトマス紙”作りに挑戦

    • 「英語表現力入試チャレンジ」の授業体験
      「英語表現力入試チャレンジ」の授業体験

     この日の取材で最初に見学したのは、「英語表現力入試チャレンジ」という体験授業。女子聖学院中学校では、一般入試のほか、「英語表現力入試」「日本語表現力入試」「アサーティブ入試」を導入しており、そのうち「英語表現力入試」の内容を体験して、対策のアドバイスを受けるという授業だった。

     担当した英語科教師は「中学受験は準備が大変で、塾に通わないと合格できないと思われる保護者の方も多いのですが、英語が大好きで、勉強を頑張っている児童に門戸を開きたいと考えています」と話す。

     授業では、ネイティブの教師が英語で語りかける中、参加した小学生たちは真剣な表情で耳を傾け、「英語表現力入試」の試験内容である英語リスニング、課題英文の暗唱、英語による自己紹介の三つを体験した。

     英語での自己紹介では、教師が用意した例を参考に、小学生たちは自分の家族や趣味などを盛り込んだ英文を作成して発表した。参加した1人は「緊張したけど、中学校での英語授業が楽しみになりました。入試の内容なども教えてもらえてよかったです」と笑顔を見せていた。

    • カレー粉を使って“リトマス紙”を作る理科の実験
      カレー粉を使って“リトマス紙”を作る理科の実験

     次に取材で訪れたのは、「カレーなる試験紙」と題した理科の体験授業。カレー粉に含まれる黄色い香辛料ターメリック(ウコン)を使い、アルカリ性に反応して変色するリトマス紙のような試験紙を作るという実験だ。

     担当の理科教師が、入試の理科の出題分野についてアドバイスを交えながら、実験の手順を説明。3人の生徒にサポートを受け、参加した児童たちはターメリックにエタノールを混ぜて溶かしたり、それを含ませたろ紙をドライヤーで乾かしたりして、試験紙を完成させた。小学生たちは達成感でうれしそうな表情を浮かべていた。

    クラブ活動体験は生徒がマンツーマンで指導

     こうした体験授業のほか、クラブ活動を見学・体験するプログラムも催された。その中で今回取材したのは、草月流の生け花を学ぶ華道部の体験会。参加した小学生らは、花バサミの使い方などに苦戦しながらも華道部コーチの指導で、紙コップを使ったフラワーアレンジメント作りに挑戦した。

    • 華道部では紙コップを使ったフラワーアレンジメント
      華道部では紙コップを使ったフラワーアレンジメント

     参加者それぞれに華道部員1人が付き、丁寧に作り方を教える。見守っていたある保護者は、「優しく教えてくださる生徒さんたちに、あったかい雰囲気を感じました。学力だけでなく、情緒的な面も養われるのでしょうね」と同校への期待を語っていた。「入学前は自分も華道の初心者だった」という華道部部長(高2)は、「秋の記念祭(文化祭)で華道部の体験に参加して魅力を感じ、入部を決めました」と話した。

     中学・高校とも全日本選手権決勝に進むほど強豪のチアリーディング部は、体験会でも人気を集めていた。参加した小学生らは柔軟体操の後、振り付けを練習し、最後に成果を発表するプログラムに挑戦。華道部と同様に、参加者1人に部員1人が寄り添い、マンツーマンで指導していた。振り付けが思い通りにできず泣き出した小学生を、生徒が励ます場面もあった。

    • チアリーディングに挑戦する小学生たち
      チアリーディングに挑戦する小学生たち

     チアリーディング部部長(高2)は「ダンスが初めての人も経験のある人も楽しんでもらいたいと、自分たちで体験プログラムを考えました」と話す。その言葉通り、参加した小学生は生き生きした表情で取り組んでいた。

     「夏の女子聖体験日」では、このほか生徒会による校内ツアー、個別相談会なども行われた。校内を巡って一日取材し、特に印象に残ったのは、生徒たちの細やかな心配りだった。参加者が少しでも困ったそぶりを見せると、さりげなく近づいて声をかけていた。

     「女子聖学院の生徒には、相手の人の立場に立ち、寄り添って物事を考えるという土台があります。今回も参加する小学生の皆さんがどうしたら安心して体験でき、喜んでもらえるかを考えて、準備を進めていました」と佐々木教諭。

     校内の至る所で、そろいのTシャツを着た生徒の父親たちの姿もあった。「パパも女子聖、土曜プログラム」、略して「パパプロ」という保護者有志団体のメンバーだ。今回のようなイベントで校内警備や案内役などのボランティア活動を行っている。「パパプロ」代表の父親は「娘との会話が弾むのが、参加している一番のメリットですね」と話していた。

     みんなで一丸となってサポートする生徒や保護者らの姿を見ていると、開会セレモニーのあいさつで、山口校長が「女子聖学院は教職員、生徒、保護者が一つの家族のように、共に力を合わせる学校」と語ったことの意味が、改めて実感できた。この日、「夏の女子聖体験日」に参加した小学生や保護者らも、その温かな校風を肌で感じたのではないだろうか。

    (文・写真:籔 智子)

     女子聖学院中学校高等学校について、さらに詳しく知りたい方はこちら

    2018年11月01日 05時20分 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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