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    新校舎見学や体験授業楽しむオープンキャンパス…履正社

     履正社学園豊中中学校(大阪府豊中市)で7月28日、小学5、6年生と保護者を対象に第1回「オープンキャンパス 2018」が開かれた。参加した親子ら約230人は、斬新で開放的なデザインに建て替えられた真新しい校舎を見学。子供たちは体験授業で理科の実験などにも挑戦し、「少し難しかったけど楽しかった」と同学園での中学校生活に期待を膨らませていた。

    ペットボトル内で「キュウリ」が浮き沈み?

     「先生、キュウリが浮いたあ!」「おお、キミ、なかなかいい感じやん」

     同校本館3階の調理実習室。この日、開かれたオープンキャンパスの体験授業の一つ、理科実験「『浮沈子(ふちんし)』をつくろう!」の会場では、参加した子供たち約30人が水で満たしたペットボトルを強く握ったり、手を緩めたりしながら歓声を上げていた。

     「中学の理科で習う水圧や浮力について、遊び感覚で分かってもらえて面白いかなと思い、やってみました」と指導した平賀英児教諭(中学理科担当)。

     子供たちは、まず魚やペンギン、キュウリなどの形をしたカラフルな弁当用しょうゆ差しの口に重りを付け、中に水を少し入れ、空気層を残して逆さに浮くように調整。それらをペットボトルの水の中に浮かべ、こぼれないようにフタをしっかり閉めた。

    • 「ほら、浮いた」。理科実験の体験教室で平賀教諭(左端)らから「浮沈子」作りの説明を受ける子供たち
      「ほら、浮いた」。理科実験の体験教室で平賀教諭(左端)らから「浮沈子」作りの説明を受ける子供たち

     ペットボトルを軽く握ると、中の水に均等に圧力がかかり、しょうゆ差しの中の空気層も水に押されて縮む。その分、浮力が小さくなり、しょうゆ差しはゆっくり沈んでいく。逆にペットボトルの手を緩めると、しょうゆ差しの空気層の体積が戻り、浮力も戻って浮かぶ。水圧に関する「パスカルの原理」や浮力の「アルキメデスの原理」を実感として学ぶことができるものだ。

     「知らない人の前で、『浮け』『沈め』と命令しながらやると、まるで手品みたいに見えて楽しいですよ」と平賀教諭。地元の豊中市から参加した小学6年の女子は「(ペットボトルの)握り方とか、(しょうゆ差しの)水の量とか微妙で難しくて、結局、先生に全部手伝ってもらって、やっと出来ました。でも、すごく楽しかった」と話す。

     体験授業では、光学顕微鏡を使って、身近な水中の微生物を観察する理科実験「ミクロの生物を見てみよう」も開催された。

     採取したミカヅキモやミドリムシなどのプレパラートのほか、スイレンが浮かんで濁っている校庭のたらいの水を汲んできたものも用意され、顕微鏡でのぞいた。指導した池田結城(ゆき)教諭(中学理科担当)は「『先生、変なのおったで』と1人の子が言うと、みんな、こぞって一生懸命探し出し、次から次と『おったで、おったで』と盛り上がりました。子供たちは小さな生き物に好奇心を持ってくれたようです」と話す。

    • 体験教室で英単語カードの意味当てクイズに挑戦する子供たち
      体験教室で英単語カードの意味当てクイズに挑戦する子供たち

     このほか、英語での自己紹介や英単語カードの意味当てクイズなどを行う「楽しい中学英語入門」、学習用プログラミング教材「ドリトル」を使ってパソコン画面上に図形を描いたりする情報処理の体験授業も行われ、四つの授業を合わせて約90人の児童が参加した。

    「集団」「個別」の両輪教育で子供の資質伸ばす

     体験授業に先立って、同校の釜谷記念ホールで開かれた学校紹介の説明会では、最初に小森重喜校長(履正社高等学校校長も兼務)が、1985年の開校以来、地域の進学校として歩んできた同中学校の教育方針を語った。

     「持って生まれたお子さんたちの能力や資質を磨き、可能性を伸ばし、志望の高校・大学に進学させることが使命」と強調。そのために、毎日の早朝テストや100分間の放課後進学講座などの徹底した「集団的教育」を行うとともに、一人一人の学力や理解力に応じて、中学2年からの習熟度別クラスや補習などできめ細かく指導する「個別教育」の両輪で取り組んでいることを説明した。

     「こんなにも毎日、長い勉強時間を設けているのは、知識を定着させるためには何度も繰り返し復習することが大切だからです。そして、分からないことがあったら、放課後に残ってもその日のうちに解決するように、一人一人に対応しています。熱心な先生方がみなさんを引っ張ってくれます」と話した。

    • 赤いカーペットも真新しい講堂「釜谷記念ホール」での学校説明会で、小森校長(右端)の話に聞き入る親子ら
      赤いカーペットも真新しい講堂「釜谷記念ホール」での学校説明会で、小森校長(右端)の話に聞き入る親子ら

     その後、同中学校の進路指導部長を務める湯川浩次教諭が、進路状況や学校生活などについて説明した。

     同中学校は、原則的に内部進学せず別の私立・公立の難関高校を目指す「3カ年独立コース」(男女70人募集)、履正社高校に内部進学して国公立・難関私立大学の現役合格を目指す「6カ年特進コース」(同35人募集)に分かれている。

     今年3月の卒業生の場合、「3カ年独立コース」は灘や東大寺学園、洛南などの難関私立、北野や天王寺など難関公立高の合格者が目立つ。「6カ年特進コース」も大阪大や神戸大、筑波大などの国公立、〝関関同立〟をはじめ私立の難関大学に多くの合格者を出したことが紹介された。なお、「3カ年独立コース」は履正社高校へ内部進学する道も用意されているという。

    夏合宿で取った魚を塩焼き、鶏も丸焼きに

     同中学校では、志望校合格を目指し、徹底した学習・進路指導を行う一方、多彩な学校行事も催している。「学校行事やクラブ活動で発散することで、生活にメリハリを付け、勉強にも集中できます」と湯川進路指導部長。

     今年度の中学1年の場合、4月に「神戸どうぶつ王国」(神戸市)への校外学習、5月には高校野球部の専用グラウンドなどで汗を流す球技大会、7月の夏期合宿では琵琶湖でカヤックや飯ごう炊さんも行われる。また、9月に天体観測会「スターウォッチング」、11月には京都などへの秋の校外学習、さらに1月の新春百人一首大会、2月の耐寒マラソン大会などと目白押しだ。

     中学のクラブ活動は現在、運動系と文化系合わせて13ある。特に人気が高いのは理科部。昨年の同部の夏合宿で、取った魚をその場で塩焼きにしたり、地鶏を丸焼きにしたりしたときの写真がスクリーンに映し出されると、会場の子供たちからは「へぇっ!」と驚きの声が上がった。「でも、みんなペロリです」

    と湯川部長は笑顔を浮かべた。

     履正社高校と共用する校舎は昨年4月、新しく建て替えられた。天井のガラス窓から光が降り注ぐ吹き抜けのロビーや階段。廊下側にも大きな窓が広がる開放的な各教室。そして、500人収容の新講堂「釜谷記念ホール」、自習用ブースが90席設けられた図書館……。昨年9月には人工芝の新グラウンドも完成したばかりだ。

     食堂も「CAFE/LUNCH ROOM」として、屋外のオープンテラス席もあるオシャレな空間に生まれ変わった。隣には焼きたてパンの売店もある。説明会場のスクリーンに、日替わり定食や丼もの、カレー、麺類など食堂のメニューを映し、湯川部長が「一番人気はどれかな?」とマイクを向けると、一人の男子児童が「ラーメン!」と回答。しかし、「残念、正解はこれです」と紹介されたのは、フライドポテトと空揚げがセットで紙カップに入った「カラポテ」だった。

    「少人数授業や熱心な先生方が魅力」

     学校紹介の説明会では最後に、富島信也副校長が2019年度入試の注意点などについて話した。本番対策の模試「プレテスト」が12月2日に行われることも案内された。

    • 開放的な吹き抜けの新校舎はオープンキャンパス参加者にも好評だった
      開放的な吹き抜けの新校舎はオープンキャンパス参加者にも好評だった

     この日はあいにく台風12号接近のため、参加をキャンセルする人も続出したが、オープンキャンパスには親子ら225人が訪れた。

     小学6年の息子を連れて大阪府吹田市から来た母親は「校舎が新しく、きれいで設備も整っている。少人数での授業、熱心な先生方にも魅力を感じました」と話した。また、地元の豊中市の母親は「『子供たちみんなで目標に向かって一緒に頑張る』という校長先生の話が良かった。公立の中学では、なかなかできないこと。安心して学べる環境です」と感想を語っていた。

    (文・写真:武中英夫)

     

     履正社学園豊中中学校・履正社高等学校について、さらに詳しく知りたい方はこちら

    2018年08月06日 05時20分 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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