「ミンス・パイ」
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今回紹介するのは、「クリスマス・キャロル」に登場するミンス・パイの作り方です。シナモンなどのスパイスとドライフルーツの甘みが口の中で絶妙に混じり合い、いくつでも食べられるおいしさです! 物語の主人公・頑固な老人、スクルージも、これを食べれば間違いなく、笑顔になるはず?!
準備
・煮リンゴは、リンゴ1/2個を皮をむいて6等分にしたものを薄切りにして、砂糖をふりかけて水少々を加えて加熱する。リンゴが透き通った茶色になったら、火を止めて冷まし、ミンスミートに加える。
・ミンスミートは全部の材料を滅菌した保存容器に入れて、数週間前からつけ込んでおく。
作り方
生地)
(1)冷やしたバターを1センチ角にカットしたら、ボウルに入れておく。
(2)1の上からザルでふるった小麦粉、塩、砂糖を振り入れる。
(3)2を手で押したり指の間ですり混ぜたりしているうちに、パルミジャンチーズのようにサラサラになる。
(4)別の小さいボウルに卵と冷水を混ぜておく。
(5)3に4を加えながら混ぜ、まとまってきたら台に生地を出して、平べったい丸い形に整えて、冷蔵庫で半日ほど置くと、生地が伸びやすい。
(6)5を麺棒でタルトレット型の大きさに広げて、型にはり付ける。
(7)6の型の中にミンスミートを型いっぱいまで入れる。
(8)7の縁に卵を塗り、上から6の生地をかぶせて圧着し、真ん中に切れ目を入れる。
(9)8の上から塗り卵を塗る。
(10)予熱した180℃のオーブンで18~20分焼く。
(11)あら熱が取れたら、型から外す。
ひとこと
ミンスミートは元々、イギリスでクリスマスの伝統的な食べ物として親しまれていました。かつては、ひき肉を長持ちさせるために脂肪とドライフルーツを加えて加工していたそうですが、時代とともに肉は入れずにドライフルーツだけになっていったようです。自家製のミンスミートは、パウンドケーキに入れて焼いたり、バニラアイスクリームに混ぜたり、ヨーグルトに入れたりして食べてもおいしいですよ。
リンゴは生のものを刻んで入れるのが定番ですが、今回は煮リンゴにしています。
ミンスミートには通常、クローブが入っていますが、日本人にはあまりなじみのないスパイスなので、量を間違えると全体が薬のような味になってしまうこともあり、今回のレシピでは入れていません。
冬の始まりとともにドライフルーツを保存用の瓶につけ込んで、できあがりを眺めるだけでも、心がポカポカしたとても幸せな気持ちになりますよ! 冬の手仕事としてオススメです。