『メイド イン 十四歳』 石川宏千花著
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主人公は、“生まれながらの優等生”の中2男子「藍堂」。クラスメートたちと等間隔でうまく付き合ってきたある日、担任から転校生の「浅窪君」の世話係を頼まれる。極めてまれな病気の彼は、全身に白い包帯を巻いていた。いじめや差別と無縁でいたいと願う主人公の平穏な日常は、転校生と親しくすることでバランスを失うが――。主人公に手を差し伸べる大人の存在と、彼と転校生の友情に目頭が熱くなる。思春期の少年少女にぜひ読んでほしい。(講談社、1400円)
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