タイで反政府デモ
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読売KODOMO新聞10月22日号紙面より

タイの首都バンコクで10月14日、プラユット・チャンオーチャー首相の辞任や王室の改革を求めるデモが行われました。その中心になったのは、政府に不満を持つ大学生です。
プラユット首相は元軍人。2014年に軍事クーデターを起こしてから、実権を握り続けています。プラユット首相のもと、軍に有利になる内容の新たな憲法が作られたり、野党が解体させられたりしていることに若者たちが反発し、今年7月からデモが広まったのです。
クーデターを認めるなど、軍とつながりの深い王室に対する反発も強まっています。タイでは、国王は絶対的な存在で、侮辱を取り締まる「不敬罪」があるほどですが、16年に即位したワチラロンコン国王は1年の多くを海外で過ごし、多くのお金がかかっていて、若者の反発を招いています。