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    1週間の中で起きた注目の話題を漫画付きで詳しく解説するコーナーです。
    流出事件で信頼揺らぐ

    仮想通貨取引

    • イラスト・スパイスコミニケーションズ(小倉治喜)
      イラスト・スパイスコミニケーションズ(小倉治喜)

     インターネット上で取引される架空かくうのお金「仮想通貨かそうつうか」が注目を集めています。世界共通きょうつうで使えるメリットがある一方、価格かかくが大きく上下するなどのリスクがあり、十分な注意がもとめられています。

     仮想通貨は現在げんざい、ビットコインやイーサリアム、リップルなどやく1500種類しゅるいあるとされ、日本でも約30種類が取引されています。利用者りようしゃはネット上の「取引所」に口座こうざを作り、お金をんで購入こうにゅうします。その後はパソコンやスマートフォンで保管ほかんして使います。

     仮想通貨で何かの支払しはらいをする時は、取引を記録きろくした電子データをやりとりします。もちろん実物の紙幣しへい硬貨こうかはありません。

     通常つうじょう使われている円やドルは国が発行する「法定ほうてい通貨」です。国が支払いに使えるというお墨付すみつきをあたえています。国の経済力けいざいりょく財政状況ざいせいじょうきょう背景はいけい信用しんようされて価値かちは安定しています。

     しかし、仮想通貨は国のうしだてがありません。仮想通貨を持つ人の多くが値上ねあがりを期待して買っているようですが、価格が大きく変わり、数日で価値が半分になることもあります。

     そして、仮想通貨への信頼しんらいを大きくるがす事件じけんが1月下旬げじゅん、日本で起きました。

     仮想通貨の大手取引所「コインチェック」から約580億円にあたる仮想通貨「NEMネム」が知らない間に流出してしまったのです。「コインチェック」がネットにつながったまま、客の仮想通貨を預かっていたため、外部からられたとみられています。

     仮想通貨の危険性きけんせいはこのほか、仮想通貨を持つ人の口座のパスワードなどをコンピューターウイルスでぬすみ取り、犯人はんにんの口座に送る不正ふせい送金もあります。不透明ふとうめい投資とうしびかける詐欺さぎもあります。

    規制の動き

     世界では仮想通貨の規制きせいを強める動きが出てきました。世界で最大さいだい取引量とりひきりょうだった中国は昨年さくねん企業きぎょうなどが仮想通貨やネット上でコインを発行してお金を集める「ICO」(イニシャル・コイン・オファリング)を禁止きんししました。仮想通貨の取引もできなくなりました。SNSを運営うんえいするフェイスブック社もICOの広告こうこくを禁止すると発表しました。

     日本の政府せいふも仮想通貨の取引所の検査けんさを始め、監視かんしを強めています。仮想通貨はリスクをしっかり知る必要ひつようがあるようです。

    2018年02月21日 05時20分 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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