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    1週間の中で起きた注目の話題を漫画付きで詳しく解説するコーナーです。
    米朝首脳 初の会談へ

    非核化など交渉注目

    • イラスト・スパイスコミニケーションズ(中島しんのすけ)
      イラスト・スパイスコミニケーションズ(中島しんのすけ)

     米国のトランプ大統領だいとうりょうが、5月までに北朝鮮きたちょうせん金正恩キムジョンウン朝鮮労働党ちょうせんろうどうとう委員長と会談することを決めました。実現じつげんすればはつ米朝首脳べいちょうしゅのう会談となります。北朝鮮のかく・ミサイル問題が転換点てんかんてんむかえる可能性かのうせいもあります。

     トランプが正恩氏と会談する意向を明らかにしたのは今月8日。同5日に北朝鮮の平壌ピョンヤンで正恩氏と会談した韓国かんこく特使団とくしだんから「可能なかぎり早く会いたい。直接ちょくせつ会って話をすれば大きな成果せいかを出すことができる」とする正恩氏の発言をつたえられました。トランプ氏は「よし、会うぞ」と即答そくとうしたそうです。

     背景はいけいには年明けからの正恩氏の姿勢しせい変化へんかもありました。

     正恩氏は今年1月1日に発表した「新年の」で、韓国・平昌ピョンチャン冬季五輪とうきごりんへの参加さんか示唆しさしました。韓国はこれにおうじ、2月の開会式では北朝鮮選手せんしゅが韓国選手とともに朝鮮半島かかげて合同行進をしました。さらに、アイスホッケー女子では五輪史上初しじょうはつの韓国・北朝鮮合同チーム(コリア)が結成けっせいされました。

     大会に合わせて正恩氏のじついもうと高官級代表団こうかんきゅうだいひょうだんも韓国を訪問ほうもん閉会式へいかいしきにあわせて韓国をおとずれたべつの高官級代表団は、「米国と対話する用意が十分にある」と表明しました。そして3月5日、正恩氏は平壌で韓国の特使団と会談し、4月まつに韓国との南北首脳会談で合意するとともに、米朝首脳会談にも前向きな姿勢をみせたのです。

     北朝鮮は韓国を通じて米国にあゆったようにもみえます。しかし、北朝鮮はこれまで、国際こくさい社会の反対にもかかわらず大陸間弾道たいりくかんだんどうミサイル(ICBM)の発射はっしゃや核開発かいはつを進め、自らを核保有国ほゆうこく主張しゅちょうしてきました。トランプ氏と面談した韓国の特使団によると正恩氏は、非核化ひかくかの意思をしめすとともに、核実験じっけん、弾道ミサイル発射実験をひかえることを表明したといいます。

    様々なシナリオ

     会談がどのような結果になるのかまだわかりませんが、北朝鮮の対応たいおうとして〈1〉完全かんぜんな非核化の受け入れ〈2〉非核化におうじず会談決裂けつれつ〈3〉段階的だんかいてきな非核化による制裁緩和せいさいかんわなど見返りをもとめる――といったシナリオが想定されます。日本の大きな懸案けんあん拉致問題らちもんだい()()りにされるおそれもあり、政府内で日朝にっちょう首脳会談の実現じつげん模索もさくする動きもでています。

     会談の行方ゆくえに世界中の注目が集まっています。

    2018年03月28日 05時20分 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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