森口博子「見ず知らずの人とのつながり、ありがたい存在」(上)

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 掲示板「発言小町」開設20周年インタビュー企画の第5回は、歌手の森口博子さん。今夏にリリースしたアルバム『GUNDAM SONG COVERS』がオリコン週間アルバムランキングで自己最高の3位にランクインするなど、近年の目覚ましい活躍で再び注目されています。デジタル機器を使うのは苦手ながら、ブログやツイッターを積極的に活用してファンとの交流を図っている森口さんに、インターネットでのコミュニケーションにはまった理由や、運気を引き寄せる方法などについて聞きました。

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いい文章に心動かされることも

 ――「発言小町」は匿名で悩み事を相談できるサイトです。こういったサイトをご覧になったことはありますか?

 ありますよ! 別に私が悩んでいたわけでもないのに、読み込んでしまって、へーって勉強になったり、新しい言葉に出合って調べてみたりとかします。皆さん、真剣に答えてくれているのがいいですよね。けっこう「いい文章だなあ……!」って心動かされることもあります。

 思ったんですけど、家族にも言えない、友達にも言えない、彼氏にも言えない、旦那さんにも言えない……本当に相談する人がいないっていう時に、ネットの悩み相談で見ず知らずの人とつながって、真剣に悩みを聞いてもらえるのって、ありがたい存在ですよね。本当によりどころにしている方もいらっしゃるんだなーって思います。不安な時に、同じ経験をした方がいると知ると、なんだか心が強くなれますよね。

 ―――「発言小町」は20年続いています。

 すごいですね。温かい交流はもちろん、喝を入れてくれるようなアドバイスもあったり。20年続くのが納得です。この先も、発言小町に行けば何とかなる的な存在なのではないでしょうか。自分と重なっている内容で、「当時はつらかったけど、後に楽になりましたよ」とか読むと、私まで気が楽になります。

アナログ人間なのに毎日更新

 ――森口さんはブログを毎日更新していて、ツイッターも活用しています。デジタル系は得意なのですか?

 いいえ! ものすごく「アナログ人間」です。スマートフォンの写真交換機能も使いこなせなくて、いつもあたふたしています(笑)。パソコンは持っているのですが、キーを打つのにとても時間がかかるので、最近はほとんど開かず、スマホで地道に打っています。

 ――デジタル機器の操作が得意ではない森口さんが、なぜブログを始めたのですか?

 私、何やっても続かないんです。興味あるものに一通り手を出しても、一度やったら満足したり、高い道具をそろえたらやった気になったり、いろいろ想像しているうちに、すっかり気持ちが満たされてしまったり……。

 そんな「続かない自分」を自覚していた時に、たまたまブログ運営会社のスタッフの方から「ブログをやってみませんか?」というお誘いがあったんです。最初は「いや、私には無理! 月1回のオフィシャルホームページのダイアリーで手いっぱい」と思ったのですが、マネジャーに「せっかく『期間限定でも』と言ってくださっているし、やってみて楽しければ続ければいいし、ダメでもその期間だけを楽しむチャレンジにしてみては」と言われて、それならご厚意に甘えてやってみようと。

 実は、自分が始めるまでは、「今日、こんなの食べました!」って日常生活をいちいち見せてまで投稿するなんて、なんだか気持ち悪いかな……と思っていたんです。自分が何を食べようが、どうでもいいのではないかと。ところが、ブログで私が質問を書いたら、みんなが真剣に答えをコメントしてくれたり、食事を載せたら「こんな調理法もありますよ」と情報をくれたりして、一気に人と交流できたことに感動したんです! 「すごい世界を知っちゃった! こんなコミュニケーションがあったんだ!」って、はまってしまいました。

 ――ブログの内容はどう決めていますか?

 その日に起こったことや仕事のことを書いていますが……実は出来事に投稿が追いついていなくて、困っています。あまりに時間がたってから記事を載せるので、昔のテレビの「衛星中継」のような時差のあるブログみたくなってしまって(笑)。

 コンサートでお客様の様子を動画で撮って載せたり、ファンの方々との2ショット撮影会があるリリースイベントの様子を載せたり、番組の告知だったり。あとは日常のお弁当とか、ごく身近なことを……とは思っているのですが、追いついていなくて。まだ今夏のライブツアー後半の報告も書けていないんです。どうしましょう。

 ――書くことがあり過ぎて困っているのですね。あふれる思いをスマホだけで打つのは、大変ですね。

 そうなんです。ツイッターも、瞬時にたくさんの人にお届けできるのがいいところなのですが、文字数に制限があって。たまに3回に分けて続けてツイートしたりすると、みんなから「それならブログに書けば良かったのでは?」ってツッコまれたりします。

 「瞬時に一気にいろいろな人とつながることができるインターネットってすごい!」って感動して、期間限定だったブログを「私、続けます!」って決めて。でも、最初は毎日投稿していたのが、いつのまにか時々になってきちゃって、「ああ、また『時々』になるダメな自分がいる……」って反省していたんです。それで、様々なご縁があって今のアメブロに移った時に、「今度こそ毎日、一言でもいいから書こう!」と決心しました。

 インターネットだと自由に発信できます。いろいろなジャンルのお仕事をさせてもらっていて、たとえば「テレビの森口博子」は知っていただいているかもしれませんが、自分の生命線である「音楽の森口博子」の一面や、ほかの知らなかった部分も知ってもらえるきっかけになったらいいなと思っています。

ファンが「プロモーター」に

 ――確かに森口さんを知るきっかけは、ガンダムの曲だったり、アニメソング以外の楽曲だったり、テレビやラジオの番組だったりと、いろいろありますね。

 デビュー曲がアニメ『機動戦士Ζガンダム』のテーマ曲「水の星へ愛をこめて」だったので、アニソンから知ってくださる人がたくさんいます。そのほか、バラエティーがきっかけの方も。「(日本テレビ系列の番組)『はじめてのおつかい』を見て、娘が『行きたい!』というので、子供とイベントに参加しました」と握手会に並んでくださった方もいました。

 ――『はじめてのおつかい』には20代の頃から司会で出演されていますね。森口さんのファン層は年齢的にも幅広いので、デジタルネイティブの人から、森口さん同様に、アナログな方もいらっしゃるのではないでしょうか。

 アナログな方、多いみたいです。ハッシュタグを付けない方も多いです。だから私が「ハッシュタグ付けてね!」というと、付け方を覚えてくれます。……かくいう私も、少し前まで知らなかったんですよ。「なんで『#』付けるんですか?」って聞いたら、「森口さん、付けないともったいないですよ! ハッシュタグで検索する人がいるから」って教わって。

 ――それで少しずつ覚えて、ファンの人も覚えて、一緒に身に付けていく感じですね。

 そうです。ハッシュタグにも関連するんですが、私は「番組の感想は内に秘めないで、いいと思った時にはどんどんツイッターでつぶやいてね。そうすれば、それがプロデューサーやディレクターに届くから。思ったことは外に出して、みんながプロモーターになってね」って言っています。

 ――「みんながプロモーター」、いいですね。

 コンサートやイベントの時にも、「今日の感想をたくさん投稿してもらえたらうれしいな!」って言うと、会場にいた人が来られなかった人にも分かるようにリポートを投稿してくれたりして、すごくうれしいです。

 (聞き手/メディア局編集部・李英宜、撮影/編集局写真部・萩本朋子)

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プロフィル
森口 博子 (もりぐち・ひろこ)
 1968年、福岡県生まれ。17歳でアニメ「機動戦士Ζガンダム」の主題歌「水の星へ愛をこめて」でデビュー。91年から紅白歌合戦に6年連続出場。バラエティー番組や舞台・ラジオなどでも幅広く活躍する。今年8月には「ガンダム」シリーズの曲の中から、人気ベスト10に選ばれた曲をカバーしたアルバム「GUNDAM SONG COVERS」をリリースした。

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876771 0 20周年 2019/11/05 05:20:00 2019/11/05 05:20:00 https://www.yomiuri.co.jp/media/2019/11/20191101-OYT8I50029-T.jpg?type=thumbnail

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