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    発言小町で話題になっている事柄を、専門家らの意見も交えながら掘り下げます。
    小町拝見

    コンプレックスを逆手に…杉上佐智枝

     彼氏から「ぶりっ子」と言われ、悩んでいるという若い女性のトピを読んだ。わざとではないのに、高い声やおちょぼ口を直してほしいと言われたそう。


     でも、人は誰しも、そうした容姿や癖についてのコンプレックスを抱えて生きているのではないだろうか。私にも、この仕事を始めてから増大した、悶々もんもんと抱えているコンプレックスが多々ある。今回、勇気を出して、一つを全国紙で言ってみる。それは、大きい顔。前髪でおでこを極力隠し、タートルネックの服を避けるなど小さく見える努力はしてきたが、仕事で隣に並ぶタレントさんの顔の小さいこと小さいこと……。いつも、画面に映る自分を見るのが嫌だった。

     しかしある時、プロデューサーが言った。「顔に存在感があるほうが、ニュースでは説得力があるよ」。ものは言いよう。そうか、私の顔は一人で映るニュースなら役に立つのか。一人で映るようなニュースを読む機会はあまりないけれど。

     他人のふとした一言で気持ちがほぐれることがある。だから、コンプレックスも口に出してみれば、何かが変わるかも。さらに、年齢を重ねるのも良い作用がある。はっきり言って、どうでもよくなってくる。

     最近は口の悪い先輩とすれ違いざま、「顔大きいよ」「骨格ですから」「3D?」「いえ、目の前にいます」といったやりとりが恒例化していて、それが心底楽しい。

     若い時は、「顔大きいよ」などと言われたら、ハンカチを握りしめてトイレに駆け込んでいたかも!? だから、年を取るのも悪くない。逆手にとってキャラクターにする。それができたら、しめたもの。コンプレックスの元は変えられなくても、気持ちを変えられたら、ぐっと付き合いやすくなるとわかった。

    杉上佐智枝(すぎうえ・さちえ)
     日本テレビアナウンサー。1978年、東京都生まれ。「キユーピー3分クッキング」の土曜日の回などを担当。2児の母で、絵本の読み聞かせなどに関する資格を勉強中。
    2017年12月25日 05時20分 Copyright © The Yomiuri Shimbun


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