息子の特別なバレンタイン…杉上佐智枝

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 「バレンタインデー」というトピックが、心に刺さった。なぜなら、今年は特別なバレンタインデーだったから。保育園の年長さん、6歳になったばかりの息子が、人生で初めての本命チョコをもらってきたのだ。


 2月14日の朝。担任の先生に何やら耳打ちされている息子。聞くと「Mちゃんがチョコをくれた。でも、みんなにじゃないから秘密にしてねって」。手にあるハート型のチョコに、私が焦って舞い上がり「これはママが預かっておくね」とバッグに。その日は、通勤バッグにかわいい気持ちを守りながら、遂に夜、オープンの時。同封されたカードのおもて面に、名前のほかに一言、「うらみてね」の文字。秘密性を保ち、カードをめくる楽しみを提供する、高度な女子力! 息子が裏面のメッセージを読み上げるのを、フィギュアスケート男子の羽生結弦選手の得点を待つときと同じくらいドキドキして待った。

 「『だいすきだよずっと』だって!」その照れくさそうな誇らしそうな息子の表情は、初めて見るものだった。来年は読み上げてくれることもないのかもしれないな。写真を撮るために離れるだけで「ママ~」と泣いたあの子が、春からはピカピカのランドセルと、少しの秘密を背負ったりもするのかな。その日以降、ホワイトデーに何をお返しするか、親子で悩んでいる。

 「妖怪の絵」それはやめとこうか。「四葉のクローバー!」いいね。ホワイトデーまでに見つかるかな。「パパと神経衰弱して勝利と感謝をプレゼントする!」オリンピックの過ぎだね。

 Mちゃんの胸を打つお返しはまだ決まらない。一緒にホワイトデーに頭を悩ますのも、あと数年かも。男児の母としての感傷と覚悟を得た今年のバレンタインだった。おおげさ!

杉上佐智枝(すぎうえ・さちえ)
 日本テレビアナウンサー。1978年、東京都生まれ。「キユーピー3分クッキング」の土曜日の回などを担当。2児の母で、絵本の読み聞かせなどに関する資格を勉強中。
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10603 0 ピックアップ 2018/03/12 05:20:00 2018/03/12 05:20:00 https://www.yomiuri.co.jp/media/2019/01/20180306-OYT8I50028-1.jpg?type=thumbnail

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