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    発言小町で話題になっている事柄を、専門家らの意見も交えながら掘り下げます。
    小町拝見

    化粧でドレッサー使った母…ジェーン・スー

     「お化粧はどこでしますか?」というトピを興味深く読みました。


     トピ主さんがお化粧をするのは、リビングの机の上。女性ならドレッサーのひとつも持っていた方がよいのでは、と思案している様子でしたが、ざっとレスに目を通すと、洗面所、リビング、姿見のある部屋で立ったまま、などが主な答えでした。

     ドレッサーをお持ちなのは、ご年配の方が多かったように見受けられました。そういえば、私の母も生前はドレッサーの前で化粧をしていたような。

     我が家では、ダイニングテーブルと洗面所の二か所にメイク道具が置いてあります。加えて、日常使いのバッグにもメイクポーチが入っているので、化粧をする際にはおおわらわ。いただき物の口紅や使い勝手が良くて捨てられない化粧筆など、物であふれています。

     レスには、家を建てる時に洗面台を二つ作ったという声がありました。妻が洗面台の収納に化粧品やヘアケア用品を入れていて、「夫が、自分の物も入れたいなと言うので」とのこと。

     人によっては、メイク道具だけではすまないですものね。メイク落とし、洗顔ソープ、化粧水に美容液、乳液にボディー用クリーム、などなど。家のそこかしこに置かれた女性の美容グッズは、まるで犬のマーキングのようでもあります。

     そう考えると、先人たちのドレッサーという選択は正しかったのでしょう。小さな椅子にちょこんと座れば、全ての引き出しに手が届く。鏡の前のテーブル部分には、美しい香水の瓶を置く。まるで小さなお城です。

     母は仕立ての良いドレッサーを使っていたように思います。私には古臭いと、無下むげに捨ててしまったことを心底後悔しました。

    ジェーン・スー
     作詞家、コラムニスト。1973年、東京都生まれの日本人。「未婚のプロ」を名乗り、「貴様いつまで女子でいるつもりだ問題」(幻冬舎)などの著書が話題に。
    2018年07月16日 05時20分 Copyright © The Yomiuri Shimbun


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