高収入の夫 悲しいモラハラ…犬山紙子

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 年収2000万を稼ぐ夫からの「俺がどれだけ稼いできてるのかわかってるのか!」という言葉……そんなお悩みのトピがありました。

 この夫、モラハラ(精神的暴力)のオンパレード。「夫婦は対等じゃないの?」と聞くと「同じ金額を稼いでから言え」と答え、「育児家事が大変? くだらないことと比べるな」「金さえ払えば子どもなんて誰でも育てられる」とも。「たまには旦那に子どもみてもらえば?」と友人に言われたことを話題にすると「俺の年収言ってからその人に同じ発言するか聞いてみて?」とのこと。悲しい、悲しい価値観です。子どもへの影響も気になります。

 客観的に読むと「この夫の言ってることはおかしい」と分かりますが、実際「お金を稼いでいないから言われてもしかたがない」と思わされている主婦がたくさんいることは、過去私がとったアンケートで浮き彫りになりました。

 家事も育児も立派な仕事です。そして夫婦の収入は夫婦で稼いだものです。胸を張って良いんですよね。一緒に2000万稼いでいるのです。稼ぐ額で序列ができると本気で思っているのなら、この夫は年収3000万の人のいいなりになるということでしょうか。

 ここまで年収にこだわるのは年収以外に自信がないことの裏返しかとも思います。この価値観を持つ過程に、彼の傷が隠れていそうだ、とも思います。

 しかし、私は「夫よりもお金を稼いでいないから自分の方がたくさん動かなきゃいけない」と思ってしまう主婦の方々に「そんなことないよー!」って大声で言いたいのです。人間は稼ぐ金額に関係なくお互いを思いやるべき、こんな当たり前のことが行き渡っていない現状が悲しいのでした。

犬山紙子(いぬやま・かみこ)
 エッセイスト、タレント。1981年、大阪府生まれ。2011年、ブログをまとめた著書「負け美女」でデビュー。雑誌やテレビなどで活躍中。17年1月に長女を出産した。
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613017 0 くらげっとろじ~ 2019/06/03 05:20:00 2019/06/03 05:20:00 https://www.yomiuri.co.jp/media/2019/05/20190531-OYT8I50020-T.jpg?type=thumbnail

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