負けず嫌いの恋に好感…柴門ふみ

メモ入力
-最大400文字まで

完了しました

 負けず嫌いな性格のため、振られた男性を惚(ほ)れ直させて振り返す。そんなことを繰り返す自分の性格にウンザリしています、というトピを見つけました。

 おそらく彼女は、なぜ振られたかを分析して、それをリカバーする作戦をじっくり練って実行、結果が残せたら満足して次に移るのでしょう。

 「仕事ではこの性格で大いに結果が出るので良いんです」と本人が述べているように、仕事はデキる人なのだと思います。「ただプライベートとなると、私なんかとかかわると面倒くさいよな、と思います」と。

 私は、恋愛においては被害者も加害者も無いと思っています。「惚れ直させて振り返す」。いいではありませんか。それで元カレはいい人生勉強が出来て次の恋愛に向かえるのですから。少なくとも「女性を見くびるとひどい目に遭う」と学習できたのですよ。

 女性が男の心を弄(もてあそ)んで責められるのは、それにより金銭を巻き上げたり結婚をにおわせて貢がせたりした場合だけだと思います。

 一方、トピ主さんは彼女のプライドのためだけに、惚れ直させては振り返すを繰り返しているだけです。ユーミンの歌詞に出てくる〈冷たくされていつかは見返すために、着飾っていた〉ヒロインと同じです。

 条件の良い結婚をするために好きでもない男に手練手管を使って惚れさせる女に比べれば、どれだけ純粋で不器用な方なのでしょうと、私は好感を持ちました。

「意地と好意を微妙な塩梅(あんばい)でオーバーラップさせてやり返す根性の曲がり具合と意地の強さが本当にダメ人間」と書かれたトピ主さんの文章は、あいみょんの歌に通じる魅力を感じます。このトピ主さんはいずれ物書きかアーティストとして頭角を現すのではないか、と密(ひそ)かに期待しています。

柴門ふみ(さいもん・ふみ)
 漫画家、エッセイスト。1957年、徳島県生まれ。お茶の水女子大在学中から漫画を執筆し、代表作に「東京ラブストーリー」など。働く女性や恋愛をテーマにエッセーも手がけている。
無断転載禁止
720093 0 ピックアップ 2019/08/05 05:20:00 2019/09/30 10:21:11 https://www.yomiuri.co.jp/media/2019/08/20190801-OYT8I50046-T.jpg?type=thumbnail

ピックアップ

読売新聞購読申し込み

アクセスランキング

読売IDのご登録でもっと便利に

一般会員登録はこちら(無料)
ページTOP
読売新聞社の運営するサイト
ヨミダス歴史館
ヨミドクター
The Japan News
発言小町
OTEKOMACHI
ささっとー
元気ニッポン!
未来貢献プロジェクト
YOMIURI BRAND STUDIO
美術展ナビ
教育ネットワーク
活字・文化プロジェクト
よみうり報知写真館
読売新聞社からのお知らせ