イラッとしたら「これは舞台だ」…杉上佐智枝

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 「助けて!口が災いの元過ぎる!」。タイトルに()かれて、興味深く読ませてもらいました。目上の人にあまりにも失礼な物言いをする後輩への対処に悩む先輩のトピ。先輩としてやきもきする気持ちがよく伝わり、心中お察しします。

 さて、思い返せば私が初めてこのコラムを担当した回で、夫が編み出したストレス回避法「イラッとしたら花3本」をご紹介しました。イラッとした時に花の名前を三つ思い浮かべると、少し気持ちが落ち着くというもの。これはあるテレビ番組でも紹介されたりして反響がありました。

 今回は、最近夫が試している新たなストレス回避法をご紹介します。それは「これはミュージカルだと思う」というもの。失礼な物言いをされたり理不尽な追及を受けたりしたとき、夫は「これはミュージカルだ。この人は俳優だ。自分は観客だ」と思うようにしているそう。確かに、一瞬頭を冷やすには、一歩引いて俯瞰(ふかん)の視点で見ることは有効……。自分事にしないで、他人事(ひとごと)にしてしまえば、心をガードできますよね。

 私も、子育てに応用してみました。娘が駄々をこねてイラッとしたとき、心の中で実況してみたのです。「さぁ泣きだした、大粒の涙が右目、そして左目からも! どうしても要求を通したい、仕方がない、これが4歳児だー!」。言葉にすると、母ではない仕事の脳が起動して、目の前の現状が一気に舞台化する感覚に。そして言葉がいつの間にか口をついて出ていて、娘はあっけにとられて泣きやみ、平和に仲直りができました。イラッとしたら、観客に徹するも良し、実況や歌唱など、脳内でワンアクションを起こすも良し……同じ境遇にいる皆さんの参考になれば幸いです。 

杉上佐智枝(すぎうえ・さちえ)
 日本テレビアナウンサー。1978年、東京都生まれ。「キユーピー3分クッキング」土曜、「ミヤネ屋」ニュースコーナーなどを担当。2児の母、絵本専門士。
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824712 0 ピックアップ 2019/10/07 05:20:00 2019/10/07 05:20:00 https://www.yomiuri.co.jp/media/2019/10/20191002-OYT8I50059-T.jpg?type=thumbnail

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