「子どもは仲良し」の誤解…柴門ふみ

メモ入力
-最大400文字まで

完了しました

 家族ぐるみで親交のあるママ友から「もう付き合えない」と言われた、という小学1年生の息子を持つ女性からのトピを見つけました。活発なトピ主さんの子どもが、おとなしいタイプのママ友の子どもにしょっちゅうちょっかいを出すため、「我慢の限界。もう付き合いたくない」と言われたそうです。

 トピ主さんは「息子は相手の子が好きだからちょっかいを出しているだけ。子どもたちは変わらず仲良し」と思っています。けれど、ママ友の方は「自分の子が手下にされている」と感じているみたいです。

 よくある話です。私自身が子どもだった頃の話ですが、母はよく私を連れて自分の学生時代の友人の家に遊びに行っていました。そこには同じ年頃の子どもたちが何人かいて、「子どもだけで遊びなさい」と放り出されるわけですが、子ども心に「そんなこと言われても、別に好きでもない、よその子と遊ぶのはいやだなあ」と思ったことを、50年以上たった今でもはっきり覚えています。

 「同じ年頃の子ども同士だったら、必ずみんな仲良しになれて一緒に遊べるはず。けんかしてもすぐ仲直り」と考えるのは、大人の見当違いというものです。子どもの心はもっとデリケートで、一人一人に個性があり、大人が想像する以上にいろんなことを考え、感じているのです。

 自分の経験から申し上げます。その年頃の子どもは言葉でうまく表現できなくても「仲良くなれる子と、なれない子」を的確に感じ取ることができるのではないでしょうか。理由を言語化できない分、より直感がさえわたっているのかもしれません。また、ママたちは、子どもたちがあたかもそこにいないかのようにおしゃべりしますが、案外内容を理解しているので、ご用心を。 

柴門ふみ(さいもん・ふみ)
 漫画家、エッセイスト。1957年、徳島県生まれ。お茶の水女子大在学中から漫画を執筆し、代表作に「東京ラブストーリー」など。働く女性や恋愛をテーマにエッセーも手がけている。
無断転載禁止
1116793 0 ピックアップ 2020/03/23 05:20:00 2020/03/23 05:20:00 https://www.yomiuri.co.jp/media/2020/03/20200319-OYT8I50007-T.jpg?type=thumbnail

ピックアップ

読売新聞購読申し込み

アクセスランキング

新着クーポン

NEW
参考画像
10000円9000円
NEW
参考画像
クーポンご提示のお客様に粗品プレゼント
NEW
参考画像
4200円3780円
NEW
参考画像
1560円1300円

読売IDのご登録でもっと便利に

一般会員登録はこちら(無料)
ページTOP
読売新聞社の運営するサイト
ヨミダス歴史館
ヨミドクター
The Japan News
発言小町
OTEKOMACHI
ささっとー
元気ニッポン!
未来貢献プロジェクト
YOMIURI BRAND STUDIO
美術展ナビ
教育ネットワーク
活字・文化プロジェクト
よみうり報知写真館
挑むKANSAI
読売新聞社からのお知らせ