「年相応」なんて気にしない…香山リカ

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 「年相応」ってなんだろう。ある年代より上の人なら、誰もが一度は考えたことがあるはずだ。昔は、年齢にそぐわない若さは「年がいもない」などと言われ、批判されたからだ。

 今は50代や60代になったからといって、ひと時代前の小説や映画に出てくるように盆栽や民謡をたしなんだり、かすりの着物を着たりするわけではない。子どもや孫のあるなしに関係なく、若いファッションやメイクを楽しみ、ゲームやドラマにハマり、スマホのアプリも使いこなす。そんなミドルやシニアがほとんどではないだろうか。

 とはいえ、ふと「これって年相応?」と、自分の「変わらなさ」が不安になる人もいる。50代のトピ主さんはその一人。「ライブ好きな自分の感性の若さがツライ」と思ってしまう。

 コメント欄では、ほとんどの人が「それはステキなこと」「堂々とライブに行って」とエールを送っていた。自分の「年がいのなさ」を示すエピソードを披露した人も。みんなうっすらと「これでいいの?」と思いながら、エイッと好きなことを楽しんでいるようだ。

 でも、残念ながら日本には厳しい「世間の目」が残っている。若々しくあり続けることを諦めたミドルやシニアもいるかもしれない。そんな人たちには、せめてスマホなどで好きなアイドルの音楽や海外ドラマなどを存分に味わってほしい。ソックスやハンカチなど小物を思いきりファンシーにするのもいいだろう。「ほら、また年がいのないことを」と自分をチェックするクセは、やめた方がいい。

 私ももうすぐ還暦だが、健康面以外では年齢のことは気にしないようにしている。そうだ、この原稿が終わったらタピオカティーを買いに行こう。ゴールドのサンダルをはいて。

香山リカ(かやま・りか)
 精神科医、立教大教授。1960年、北海道生まれ。豊富な臨床経験を生かし、新聞やラジオ、テレビなど様々なメディアで、現代人の心の問題について発言している。
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1283390 0 ピックアップ 2020/06/22 05:20:00 2020/06/22 05:20:00 https://www.yomiuri.co.jp/media/2020/06/20200617-OYT8I50030-T.jpg?type=thumbnail

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