エスカレーター 端空けるべきか…柴門ふみ

メモ入力
-最大400文字まで

完了しました

 東京のエスカレーターでは、利用者は左側に立ち、右側を歩く人用に空けておくのが慣習になっています。

 「危険ですのでエスカレーターでは歩かず、2列に並んでお乗りください」

 何度アナウンスしても、一向に改善されません。逆に、関西では右側に立ち、左側を空けて乗ります。ずっと不思議だったので、今回、「エスカレーターの端をあけたくない」というトピを取り上げました。

 関東に住むトピ主さんはこの暗黙のルールに納得できず、わざと右側に立つようにしているそうです。発端は、左手が不自由な母親が左側の手すりを使えないこと。そういう事情で右側に立つ人もいることを、社会にアピールするために始めたというのです。

 「エスカレーターでは歩かないでください」というアナウンスが流れているのに、右側に立っていると、後ろから歩いてきた人に舌打ちされたり、背中を殴られたりする。自分はルール違反をしていないのに納得できない、という内容でした。

 ただ、トピ主さんが、エスカレーターに2列に並んで乗ることや、歩かないことが大切だと伝えるために、あえて右側に立っているのだということは、ほかの人にはわかりません。何らかの方法で周囲に伝えた方がいいのでしょうけど、右側に立っている時に「左側の手すりを持てない人のことも考えて」と書いた紙を見えるように持つわけにはいかないでしょうし……。難しい問題ですね。

 ところで、公園では、2人が並んで歩けるほど広い歩道でも、ほとんどの人は左側を選んでいます。ルールがなければ、左側を選ぶのが人間の習性みたいです。なので、関西よりも東京のルールの方が自然なのでは? 

柴門ふみ(さいもん・ふみ)
 漫画家、エッセイスト。1957年、徳島県生まれ。お茶の水女子大在学中から漫画を執筆し、代表作に「東京ラブストーリー」など。働く女性や恋愛をテーマにエッセーも手がけている。
無断転載・複製を禁じます
1330605 0 ピックアップ 2020/07/13 05:20:00 2020/07/13 05:20:00 https://www.yomiuri.co.jp/media/2020/07/20200709-OYT8I50005-T.jpg?type=thumbnail

ピックアップ

読売新聞購読申し込み

アクセスランキング

新着クーポン

NEW
参考画像
500円400円
参考画像
ランチでご来店のお客様にジェラートをサービス
参考画像
アクティビティご利用でソフトドリンク1本サービス

読売IDのご登録でもっと便利に

一般会員登録はこちら(無料)
ページTOP
読売新聞社の運営するサイト
ヨミダス歴史館
ヨミドクター
発言小町
OTEKOMACHI
元気ニッポン!
未来貢献プロジェクト
The Japan News
YOMIURI BRAND STUDIO
美術展ナビ
教育ネットワーク
活字・文化プロジェクト
よみうり報知写真館
読売新聞社からのお知らせ