イタくても小汚くない服を…大久保佳代子
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40代の主婦の方が、20代、30代の頃にお気に入りだった洋服を今なお着ていて、周りからイタいと思われていないか不安というトピを見つけました。サテンのキャミワンピにロングのニットカーディガンというスタイルらしいですが、正直イタいと思います。やはり年齢とともに多かれ少なかれ老化しているわけで、サイズは変わらないと言っても皮膚と筋肉の張りはなくなり散漫なボディーラインになっているはず。そこに十数年前の劣化したであろう服を纏(まと)うとなると……。先日、賞味期限切れの納豆にしなびたネギを入れて食べましたがまずかったです。

とはいえ、もう40代のトピ主さん。本人が良ければ良いと思います。以前、私の地元の同級生が白一色のパンツスーツを着ていたことが。コンセプトを聞いてみると「SPEEDのWhite Loveの時の衣装をまねて」と。「なんで今?」「40代でなぜSPEED?」「カレーうどんを食べる時どうすんだよ!」とツッコミたかったのですが、本人が満足そうだったので何も言いませんでした。
私もここ最近は、愛犬パコ美のプリントされたトレーナーをヘビロテ中。ある程度の年齢になると、何を着ていようと周りは興味をもたないのではと思います。多少イタいと思う人はいるかもしれませんが、気にしなければいいのです。そのくらいの図々(ずうずう)しさは出てくるお年頃。自分がテンション上がる服で過ごすことを優先したいです。
私のファッションに関するモットーは「小汚くならない」「みすぼらしく見えない」ということだけ。40歳過ぎて、形崩れしたり、毛玉があったりする服はみすぼらしく見えてしまいます。トピ主さんも新しいキャミワンピとロングカーディガンを買ってみてはいかがでしょうか。
大久保佳代子(おおくぼ・かよこ) |
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タレント。1971年、愛知県生まれ。幼なじみの光浦靖子さんとお笑いコンビ「オアシズ」結成。バラエティー番組やドラマなどに多数出演。主な著書に「美女のたしなみ」(徳間書店)など。 |