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教養自慢ととられぬ話し方…柴門ふみ

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 友人と海外旅行中、その国の歴史や文化を大学で専攻していたこともあり、主に美術史についてあれこれ話したというトピ主さん。帰国後、その友人から「教養自慢はやめて」と遠回しに言われた――。そんな投稿を見つけました。

 トピ主さんは「決して教えてあげようとか、自慢しようといったつもりはなかった」と振り返りながら、「教養自慢」と言われたことにモヤっとした気持ちを「引きずっています」というのです。

 「教養自慢」をする男性のことを、バブル期に「ウンチクおじさん」と呼んでいたことを思い出しました。若い女性に知識を披露することで、尊敬と愛情を勝ち取れると勘違いしていたみたいです。女性にもてるためのウンチク・マニュアル本がベストセラーになったこともありましたね。

 こんなおじさんは今も健在で、ワインやらソバやらラーメンやらについて自分の教養をひけらかして悦に入っています。

 ちょっと違うのがタモリさんです。彼が知識を披露する番組は、多くの人に好感を持って受け入れられています。

 私が思うに、タモリさんは好奇心と知識欲がただ純粋に強く、その気持ちを他の人と共有したいだけだと視聴者が感じているのです。彼の言動からは、自慢したい、尊敬されたい、モテたいといった「我」がまったく感じられません。

 知識を披露するのは同じでも、しゃべり方、声のトーン、表情などによっては嫌味に受け取る人もいます。

 トピ主さんの話しぶりに「我」が感じられるような箇所があったかどうかはわかりませんが、知識を人に語るときは、押しつけがましくならぬよう、意識して感情を抑え、淡々としゃべることですね。 

柴門ふみ(さいもん・ふみ)
 漫画家、エッセイスト。1957年、徳島県生まれ。お茶の水女子大在学中から漫画を執筆し、代表作に「東京ラブストーリー」など。働く女性や恋愛をテーマにエッセーも手がけている。
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2022807 0 ピックアップ 2021/05/03 05:20:00 2021/05/03 05:20:00 https://www.yomiuri.co.jp/media/2021/04/20210430-OYT8I50063-T.jpg?type=thumbnail

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