「産後漢字ドリル」作者・渡辺大地さん…「夫婦の話題のきっかけに」

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 読売新聞オンライン「子育てサロン」で連載「産後漢字ドリル」をスタートした渡辺大地さんは年間100回ほど、全国各地の産婦人科などで、もうすぐお父さん・お母さんになる人向けの講座を開いています。連載「産後漢字ドリル」で伝えたいことを聞きました。

――「産後漢字ドリル」を作ったきっかけは何ですか?

 「2年ほど前にベストセラーになった漢字ドリルに着想を得て、小学校の学年ごとに習う漢字で、産前産後の『あるある』というエピソードなどを発信できないかなと考えて作りました。

 これまでも自分のブログ『バースプランは産後まで。』では、子育て中の夫婦のすれ違いや、夫が『やらかしちゃった』という出来事などを自分自身のエッセーであったり、百人一首にしたり、論語っぽい格言、小説にしたりして様々にアプローチしています」

――そこで伝えたいことは?

 「ドリルなどをネタにして、夫婦でたくさん話し合ってほしいということです。例えば産後漢字ドリルの小学1年生第1回には、『一回だけウンチのオムツを替えたことがある』というのがあります。オシッコのオムツは替えられても、ウンチのオムツは苦手、やったことがないという男性の話はよく聞きますが、これは『男性もウンチのオムツを替えられるようにならないとダメ』と伝えたいというより、夫婦でオムツ替えのことを話してもらいたいという思いです。

 もちろん、ほとんどのお母さんが、お父さんもウンチのオムツをサッと替えられたほうがいいと思っているはずですが、もしかしたら、『オムツ替えは私がやるから、パパはその間に違うことをしてほしい』というお母さんもいるかも。子育ての形はそれぞれなので、2人の思いをたくさん口にしてほしいなと考えています」

――ご自身も1男2女のお父さんですが、最初から育児はバッチリでしたか?

 「全然そんなことはないです。むしろその経験から今のような活動を始めました。第1子が生まれたときは、世間一般の男性よりも子育てをしているという自負があったのですが、あるとき、夫婦でまったく『産後の大変さ』の感じ方に差があると分かったんです。僕が『それほど大変じゃなかったよね』と思っていたのに対して、妻は『大変じゃなかったわけないでしょ!』と。

 そこでありがちですが、僕も『大変なら言ってくれないと分からない』と感じたんです。でも妻は『頑張ってくれているのは分かったし、文句なんて言えない』と考えていたんですよね。こうしたすれ違いは、やはり会話で理解し合っていくしかないのかなと思っています」

――最近はスマートフォンのコミュニケーションアプリで、たくさんやり取りもできそうですが。

 「そうですね。でもメッセージでは表現できない気持ちもあると思います。実は最近、産前のパパママ教室に来てくれたご夫婦が、始まるのを待っている間、それぞれスマホでゲームをしたり、SNSを読んだり、シーンとしていることが多いんです。せっかく夫婦がそろっているのにもったいない。今回のドリルを、ぜひコミュニケーションのきっかけに使ってもらえたらうれしいです」

(聞き手・読売新聞生活部 内田淑子)

【プロフィル】渡辺 大地(わたなべ・だいち) 産後ケア会社「アイナロハ」代表。1980年、札幌市生まれ。2009年に第1子となる長男を授かり、「子煩悩なありふれたパパとなったつもりが、実は父親としての役割も夫としての役割も果たしていなかった」と感じたのがきっかけで、2011年、産後サポートサービスを提供する会社を設立。現在は全国各地で年間100回ほど夫婦や父親を対象にした講座で講師を務めている。1男2女の父。著書に「赤ちゃんがやってくる! ~パパとママになるための準備カンペキBOOK~」(KADOKAWA)など。

409027 1 子育てサロン 2019/02/01 00:05:00 2019/02/08 16:36:33 https://www.yomiuri.co.jp/media/2019/01/20190130-OYT1I50013-T.jpg?type=thumbnail

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