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病児らのきょうだい 支援を…NPO「しぶたね」主催 米のマイヤーさん講演

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 病気や障害のある子どものきょうだいについて理解を深めるイベント「きょうだい支援の原点と、これから」が、兵庫県尼崎市の関西国際大尼崎キャンパスであった。長年、支援活動の中心的役割を果たしてきたドナルド・マイヤーさん(米国)が講演し、ケアの重要性を説いた。(久場俊子)

 2017年の第11回「よみうり子育て応援団大賞」で大賞を受賞したNPO法人「しぶたね」(大阪府大東市)が、賞金を活用して3月21日に開催。当事者や支援者ら約240人が参加した。

 マイヤーさんは障害児らのきょうだいを支援するワークショップを世界各地で催し、昨年、活動の第一線を退いた。

 講演では、きょうだいが「良い子でないといけない」と自分にプレッシャーをかけたり、自分の言動が障害や病気の原因になったと思い込んだりするなど特有の感情を持つことがあると説明。「『家族へのケア』と言うとき、対象は親だけで、きょうだいははじかれがち。幼少期から最も長い時間を共に過ごすのに、ケアが最も後回しになっている」とし、サポート体制の充実を訴えた。

 また、同じ立場にある仲間との出会いの場を提供することが重要と指摘し、「障害児をきょうだいに持つことの良い点も悪い点も、話していいんだという雰囲気をつくることが大事」と語った。

 「しぶたね」理事長の清田悠代ひさよさん(42)も登壇し、国内の現状を報告。若年層向けの当事者の会や、オンライン上で交流するサイトができていることを紹介する一方、▽親がきょうだいについての悩みを相談する場が少ない▽支援が民間頼み――などの課題を挙げた。

 講演後、マイヤーさんは「世界中で情熱を共有できる素晴らしい人たちに出会え、私は幸運だった。今後もボランティアとして支援に関わっていきたい」と述べた。

「きょうだいの日」 4/10 登録祝う

 NPO法人「しぶたね」は毎年4月10日を、病気や障害のある子どもの兄弟姉妹に寄り添う「きょうだいの日」としてPRしている。今月6日には、日本記念日協会に登録されたことを祝うイベントが、大阪市北区の阪急百貨店梅田本店で開かれた。

 米国では、4月10日は「Siblings Day(きょうだいの日)」として定着しており、「父の日」や「母の日」のように感謝の気持ちを伝える日になっている。海外では病児や障害児のきょうだいへの理解や支援も進んでいることから、同法人が日本でも記念日として広め、関心を持ってもらおうと活動を続けている。

 6日のイベントは一般財団法人H2Oサンタが開催。しぶたね理事長の清田悠代さんが活動を始めた経緯などを語り、しぶたねの主催行事で活躍するヒーロー「シブレンジャー」らとともに、くす玉を割って登録を祝った=写真=。来場者には啓発コースターも配られた。

 清田さんも中学生の時、4歳下の弟に心臓病が見つかった。それ以降、両親に負担をかけないため、本音を話したり、甘えたりできなくなったといい、「皆さんの温かい心で世界中の子どもたちを包めたら」と話していた。

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525823 1 子育て 2019/04/08 05:00:00 2019/12/11 10:05:30 トークイベントでは「きょうだいの日」の制定も祝われた(大阪市北区の阪急百貨店梅田本店で) https://www.yomiuri.co.jp/media/2019/04/20190407-OYT1I50037-T.jpg?type=thumbnail

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