[子ども]夏休み明け 「つらいなら休めば」

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 夏休みが終わる頃になると、「学校に行きたくない」と思う子どももいるだろう。中には、学校の悩みを思い詰めて自ら命を絶つケースもあり、注意が必要だ。

 学校での友達関係や勉強に悩みながら1学期を乗り切ったものの、夏休み明けの登校が死を選ぶほど苦痛に感じる子どもは少なくない。実際、国が1972~2013年の18歳以下の自殺者を日付別にまとめたところ、9月1日が131人と年間を通じて最も多く、新学期の開始前後に増える傾向がみられる。

 「学校に行くことを体も心も拒否している場合、『自分を守るために学校を休むことも大切』と覚えておきましょう」。不登校の相談に応じる「子ども相談室『モモの部屋』」(東京)の内田良子さんは、子どもたちに呼びかける。

 口に出せない場合は、「『学校がつらいから休みたい』と親にLINEで送ったり、メモや手紙にして親が気づく場所に置いたりするといい」と内田さん。祖父母など信頼できる相談相手や、NPO法人チャイルドライン支援センター(東京)の「チャイルドライン」などの相談電話に話してみるのもいい。

 始業式当日に休めず、無理に学校に向かうと、途中で絶望感に襲われる場合もある。内田さんは「図書館や児童館など、過去に自分がほっとできた場所に避難して静かに過ごして」と話す。家を出る時には、連絡用のスマートフォンや公衆電話代を忘れずに。

 親は子どものどんな変化に注意すればいいのか。

 不登校の相談に応じる専門家グループ「子ども教育支援センター」(東京)の矢吹孝志さんは、学校に行くプレッシャーやストレスを強く感じている子どもには「表情が暗くなる」「食欲がなくなる」「動作が鈍くなる」「不眠を訴える」などの異変が表れると指摘する。死んでしまいたいとまで思い詰めている場合、「いい子だった」という思い出を残そうと、感謝の言葉を口にしたり、敬語を使ったりすることもある。

 異変を感じたら、「親はまず『つらいことに気付かなくてごめんね』『苦しいなら休んだら?』など、子どもの気持ちに寄り添った言葉をかけて」と矢吹さん。「どうしても行きたくないなら行かなくてもいいと思うようになった」など、対応するために親も変わろうとしていることを伝えるのも重要だという。

 また、「あなたは今、学校に行けないだけ」などと「今」を強調すれば、子どもは「いつか行けるようになるかも」と安心できる。

 矢吹さんは「学校のことは後回しにして、まずは子どもの気持ちを楽にしてあげましょう。『何があったの?』と聞くのは、子どもが落ち着いてきてからでいい」とアドバイスしている。

 

■夏休み明けがつらい子どもの主な相談先

・子ども相談室「モモの部屋」(電)03・3322・1533

・NPO法人チャイルドライン支援センター「チャイルドライン」(電)0120・99・7777

・子ども教育支援センター(電)03・3369・4344

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738571 0 子育てサロン 2019/08/14 05:00:00 2019/08/14 05:00:00 https://www.yomiuri.co.jp/media/2019/08/20190813-OYT1I50031-T.jpg?type=thumbnail

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