「一片の悔いなし」と言って去りたい

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 読売新聞朝刊教育面の第2、第5水曜日に「ニュースde道徳」を掲載しています。13日付朝刊では、大相撲の稀勢の里関が引退したニュースを取りあげています。横綱としては短命でしたが、昇進時と新横綱場所での連続優勝は印象的で、ケガと苦闘し続けた姿もファンの心に刻まれたはずです。本人も1月16日の引退記者会見で「私の土俵人生、一片の悔いもありません」と言い切りました。この頃には稀勢の里関だけでなく、人々に希望や勇気を与えた著名人の引き際にまつわるニュースが相次ぎました。いくつかの例をご紹介します。

さよなら 霊長類最強女子

記者会見で、晴れやかにほほ笑む吉田選手
記者会見で、晴れやかにほほ笑む吉田選手

 1月8日に現役引退を発表したレスリング女子の吉田沙保里選手は、五輪3連覇の偉業とともに、レスリング界に大きな功績を残しました。

 2004年のアテネ五輪から採用された同種目の55キロ級を制すと、以来、金メダルを量産してお家芸と呼ばれるようになった同種目を後輩の伊調馨選手(ALSOK)とともに引っ張りました。

 16年のリオデジャネイロ五輪決勝で途切れるまで、個人戦206連勝を達成するなど、身上の高速タックルで世界の強豪を寄せ付けませんでした。

「霊長類最強女子」の異名をとるほど、敬われ、親しまれたアスリート。抜群の知名度を生かし、12年のロンドン五輪後にレスリングが東京五輪から除外される候補に挙がった際も、存続運動の顔となりました。

 4連覇を逃したリオ五輪後は、至学館大コーチとして学生らとスパーリングもこなしていました。

 竹田恒和・日本オリンピック委員会(JOC)会長は「オリンピック3連覇という偉業を成し遂げ、大きな勇気と希望を届けてくれた。ロンドン大会では日本選手団の旗手、リオデジャネイロ大会では主将を務め、それぞれ歴代最多となるメダル獲得に大きく貢献してくれた。今後も人間力を発揮し、様々な場で活躍してくれることを期待している」と話していました。

忘れ得ぬワールドカップ戦士たち

 吉田選手が引退を発表した1月8日は、サッカー元日本代表選手の引退発表も相次ぎました。DF中沢佑二選手(J1横浜M)とGK楢崎正剛選手(J1名古屋)の2人です。

 中沢選手は競り合いに強いセンターバックで、1999年にヴェルディ(現・東京V)とプロ契約。2002年に移籍した横浜Mでは03、04年のJ1連覇の原動力となりました。13年から18年途中まで続けた178試合連続フル出場はGKを除くJ1最長記録です。日本代表では06、10年のワールドカップ(W杯)など110試合に出場し、10年W杯では日本のベスト16進出に貢献しました。クラブを通じて「自分の決断を信じ、1ミリの後悔もなくピッチを去ろうと思います」とコメントしました。

 楢崎選手は、1995年に横浜フリューゲルス(横浜Mと合併)入りし、99年から名古屋でプレーし、2010年にJ1初優勝を果たしたチームを引っ張りました。J1出場631試合は歴代最多です。日本代表では、02年のW杯日韓大会など77試合に出場しました。クラブを通じ、「最高のサッカー人生で後悔はありません」とコメントしています。

 この2人だけでなく、サッカー界では、楢崎選手のライバルだったGK川口能活選手(J3相模原)や、Jリーグきっての強豪を支え続けたMF小笠原満男選手(J1鹿島)も2018年シーズン限りでの引退を発表し、時代の変わり目を印象づけています。

嵐は活動休止へ ラストイヤーは2020

記者会見した嵐のメンバー
記者会見した嵐のメンバー

 国民的人気アイドルグループ「嵐」は1月27日、東京都内で記者会見を開き、2020年いっぱいで活動を休止することを明らかにしました。

 所属するジャニーズ事務所(東京都港区)での記者会見に、5人はカジュアルな服装で臨み、約1時間20分、立ったまま質問に答えました。

 「一回離れてみて、立ち止まって自分を見つめ直したい」「自由に生活してみたい」――。リーダー・大野智さん(38)は、吹っ切れたような表情で経緯を説明。2021年は個人としても芸能活動を休止するかとの質問に対しては、「そういうことです」と答えました。

 提案に対し、相葉雅紀さん(36)は「どうにか続けていく方法はないかと相談した」と心が揺らいだそうですが、桜井翔さん(37)は「1人休んでも嵐ですという選択肢もあった。でも、我々は5人じゃないと嵐じゃない。(グループを)続けない選択を取った」と話しました。

 松本潤さん(35)は「素晴らしい景色をたくさん見せていただいた。このタイミングで区切りをつけるのがベストではないか」、二宮和也さん(35)は「20年のケツのケツまで5人で活動できることは幸せ。応援してくれる方と共有しながら、思い出を作っていきたい」と語りました。大野さんは「突然の報告で申し訳ない。これからの2年間、ファンの皆様を楽しませることを考えて一日も無駄にせず、恩返ししていけたら」と力を込めました。

439726 0 教育 2019/02/13 05:00:00 2019/02/18 15:42:13 https://www.yomiuri.co.jp/media/2019/02/20190212-OYT8I50012-T.jpg?type=thumbnail

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