世界史試験中に画像30枚送信…「依頼主」が解答法も指示

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 大学入学共通テストの問題が試験中に流出したとみられる疑惑。高校2年の女子生徒を名乗る「依頼主」は、昨年12月から少なくとも4人の学生に接触していた。テスト当日の今月15日は試験が行われている時間に東京大の学生2人あてに何度も問題の画像とメッセージを送り、解答の仕方も指示していたことが明らかになった。

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家庭教師サイト通じ接触

 依頼主「1月15日に体験授業をさせていただきたいと考えています」=表〈1〉=

 東大生2人が家庭教師紹介サイトを通じて依頼主と接触したのは共通テストから1か月以上前の12月12日だった。

 サイトには、現役の東大や京都大、名古屋大、慶応大などの学生約200人が登録している。学生側の登録は無料だが、高校生など利用者は、利用料1980円を支払って、経歴などをもとに家庭教師を選び、その後は、サイトを介さず連絡を取り合う。教える内容や日程、授業料なども相互で自由に決める。

 2人は依頼主の希望で、インターネット通話アプリ「スカイプ」のチャット機能で連絡を取り合うことに。

 「先に先生にテストという形で問題を解いてもらった上で、大丈夫そうだったら次回から指導をお願いしたい」=表〈2〉=

 男子学生(19)(学生A)はサイトを通じて家庭教師の依頼を受けるのは初めてで、「今はこうやって先生の腕をためすのか」と思った。男子学生(21)(学生B)は以前もサイトを通じて高校生を教えたことがあり、「文面にも違和感はなかった」という。

「大問題解けるごとに送って」

 しかし、共通テスト当日、依頼主の要求は不可解さを増してゆく。

 2人はそれぞれ依頼主に対し、15日の午前11時~正午に世界史、午後1~2時に現代文か古文・漢文の「体験授業」をすることで合意したが、共通テストの日とは意識していなかった。

 「このテストはネットで調べながらで大丈夫。可能な限り早く正しく解答を導き出して」=表〈3〉=

 15日午前7時58分のメッセージに学生Bは「ネットで調べたら実力が測れないのではないか」と疑問を持ったが深くは考えなかった。

 共通テストの「地理歴史・公民」の試験開始は午前9時半。約束の午前11時になっても2人には問題が届かない。学生Aが同5分に催促した。

 「ちょっと待ってください!」=表〈4〉= 

 すぐに慌てたような返信があり、同6分、学生Aに20枚の画像、同8分には学生Bにも10枚の画像が一斉に送られた。

 「大問一つ解けるごとにまとめて送ってもらえたら」=表〈5〉=

 2人に問題の解答方法を指示するメッセージは全く同じだった。

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