体育の授業はマスク不要、熱中症リスク考慮…スポーツ庁
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スポーツ庁は21日、学校での体育の授業でマスク着用は不要とする見解をまとめ、各都道府県教育委員会などに通知した。中国で医療用マスクを着けて体育の授業に参加した中学生が相次ぎ死亡したことを受け、子供が着用を希望する場合は、呼吸がしやすい「家庭用マスク」とすることなどを求めている。
同庁は専門家の意見などを踏まえ、運動する子供たちの間隔を十分に確保することで、新型コロナウイルスの感染拡大防止が可能と判断。同時に、運動時のマスク着用による熱中症の可能性や呼吸が苦しくなるリスクも避けられることから、体育でのマスク着用は必要ないと結論づけた。
具体的な対策としては、「子供同士の距離を2メートル以上確保」「可能な限り屋外で実施」「密集したり組み合ったりする運動は、地域の感染状況など安全な実施が困難な場合、当面実施しない」などを示した。軽い運動時や子供が希望する場合は「マスク着用を否定するものではない」とした上で、息苦しくなる可能性がある医療用・産業用マスクは使わないよう促している。
また、夏場に向けた水泳の授業についても別途通知。水中感染のリスクは低いと指摘されていることなどから、「密集や密接を避けることを前提に、水泳の授業の実施は差し支えないと考える」とした。