幼稚園、小中高校など98%が再開…文科省調査
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文部科学省は3日、新型コロナウイルスの影響による全国の幼稚園、小中高校などの再開状況(6月1日時点)を発表した。前回調査(5月11日時点)では86%が休校していたが、今回調査で休校は2%にとどまり、98%は再開していた。公立校のうち44%は、感染予防のため分散登校などを実施していた。
休校率は公立校1%、国立校5%、私立校4%。休校率が高かったのは、子供が感染した場合に重症化のリスクがある特別支援学校などだった。
公立校のうち、通常授業を行っているのは55%、午前中のみといった短縮授業が17%、学年ごとや学級を分ける分散登校が27%だった。短縮授業や分散登校を行う公立校の7割は、「6月中旬までに通常授業に戻す」予定だという。
ただ、5月25日から一斉登校を始めた北九州市では、6月2日までに10人以上の子供の感染が確認され、感染者が出た学校は休校となっている。今後の流行状況によって、休校や分散登校が続く可能性もある。
都道府県別では、公立の全小中高校で通常授業を実施しているのは岩手、新潟、鳥取、愛媛、長崎など17県。一方、東京都や大阪府では大半の学校で通常授業を行っておらず、再開状況には地域差が見られた。