「脱ゆとり」日本の小中学生、算数・理科は世界5位以内…「勉強楽しい」割合も過去最高

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 国際教育到達度評価学会(本部・アムステルダムなど)は8日、世界の小学4年と中学2年を対象に算数・数学と理科の学力を測る「国際数学・理科教育動向調査(TIMSSティムズ)」の2019年の結果を発表した。日本は中2数学の平均得点が過去最高となるなど高い水準を維持し、算数・数学と理科の平均得点は小中とも世界5位以内だった。勉強が「楽しい」と答えた子供の割合も過去最高だった。

 調査対象となった中2と小4は、「脱ゆとり教育」として11年度から実施され、授業時数や学習内容が増えた旧学習指導要領で小1の時から学んだ世代。小学校では今年度から新指導要領が実施され、中学校では来年度から実施される。文部科学省は「小中とも過去最高点だった前回に続き、日本の子供が高い理数能力を持っていることが示された。IT分野などで活躍する人材の育成につなげたい」とした。

 調査は1995年の国際平均値を500点として得点を統計処理しており、推移が追えるようになっている。今回は小学校は58か国・地域、中学校は39か国・地域が参加した。シンガポールは2回連続で4教科いずれもトップ。各教科のトップ5はアジア勢やロシアが占めた。

 日本は中2数学が過去最高の594点(前回比8点増)で5位から4位に上昇。小4算数は前回と同じ593点で順位も同じ5位だった。中2理科は570点(同1点減)で2位から3位に、小4理科は562点(同7点減)で3位から4位に下がった。同省の担当者は「理科の得点低下が課題。授業の好事例を集めて現場に提供するなどの支援をしたい」としている。

 学習意欲の調査では、勉強が「楽しい」との回答は、中2は数学で56%(国際平均70%)、理科で70%(同81%)。小4は、算数で77%(同84%)、理科で92%(同86%)。3教科で国際平均を下回ったが、前回より中2で各4ポイント増、小4で各2ポイント増となり、学習意欲が向上していた。

 ◆国際数学・理科教育動向調査(TIMSS)=児童・生徒の算数・数学、理科の到達度を測る国際調査。4年ごとに実施される。英語表記は、Trends in International Mathematics and Science Study。今回から解答にコンピューターを使用できるようになったが、日本では筆記で実施され、小学4年生約4200人と中学2年生約4400人が参加した。

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