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元客室乗務員の女性、県立高の英語教員に…接客で使うフレーズ例に「助動詞の使い分け」解説

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 新型コロナウイルス感染拡大の影響で雇用環境が一変した民間企業の社員が、転職先で新たな人生を歩み出している。埼玉県内では今春、県教育委員会の特別試験に合格した民間出身者3人が高校の英語教員として再出発した。県教委は、実社会で培った「生きた英語」が教育現場にもたらす効果に期待している。

自身の経験を交えながら英語の授業を進める細野さん(5月、川越女子高校で)
自身の経験を交えながら英語の授業を進める細野さん(5月、川越女子高校で)

 川越女子高校(川越市)には4月、外資系航空会社の客室乗務員だった細野 芽萌里めもり さんが赴任した。語学力に優れた民間出身者を対象に1月に行われた特別試験に合格し、特別免許状を付与された。試験は、コロナ禍による雇用不安を受け、県教委が語学教員で初めて実施したものだ。

 細野さんは上智大学で国際関係学などを学び、2015年に航空業界に入った。しかし、コロナ禍で航空需要が激減し、昨春から日本での自宅待機が続いていた。昨年12月頃、特別試験についてニュースで知り、面接と論文試験に挑んだ。

 授業では、客室乗務員が接客で使うフレーズを例に「Will you~」と「Would you~」(~していただけますか)の使い分けなどを解説する。自身が撮影した写真を用い、海外の文化や習慣に触れることもある。1年生の女子生徒は「いろいろな国の生きた情報を知ることができる」と新鮮に受け止める。

 生徒指導や行事運営など、教員の業務範囲の広さに当初は戸惑いもあった。しかし、生徒一人一人の表情の変化にも目配りできる能力は、社会人時代に培ったものだ。清水武夫教頭は「現場への順応が早く、コミュニケーション能力も高い」と評価する。

 細野さんは「教員には、もともと興味があった」と言う。国連やNGOの活動に関心を持ち、コソボやボスニア・ヘルツェゴビナなど65か国を訪れてきた。「紛争などの社会的課題を根本的に解決するには、教育こそが重要だ」との思いがあり、今回の逆境をチャンスととらえて「転職」という道に挑んだ。

 これまでも挑戦の人生を歩んできた。スペイン語は独学と留学で習得し、計5か国語を身に付けた。海外の知識を深めるため、昨年には世界遺産検定の最高峰「マイスター」を取得した。細野さんは「様々な経験を積むことで、多角的に物事を見られるようになる。生徒たちにチャレンジすることの大切さを伝えていきたい」と話している。

 県教委によると、細野さんの他に男性2人が特別試験に合格し、4月から高校英語教員として勤務している。

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2143182 0 ニュース 2021/06/21 18:15:00 2021/06/21 18:15:00 2021/06/21 18:15:00 自身の経験を交えながら英語の授業を進める細野さん(5月、川越女子高校で) https://www.yomiuri.co.jp/media/2021/06/20210621-OYT1I50040-T.jpg?type=thumbnail

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