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文部科学省は21日、高校在学中に先取りして大学の単位を修得した場合、履修した授業時間の分だけ、大学を早期卒業できる制度を創設する方針を決めた。今年度中に関連する省令を改正し、来年度からの適用を目指す。

21日の中央教育審議会大学分科会で、文科省が明らかにした。現在、高校生は「科目等履修生」として、夏休みなどに大学の授業を受け、単位を先取りすることが認められている。2018年度の高校の科目等履修生は、全国で約1500人。先取りした単位は、大学卒業に必要な124単位に含まれるが、入学後4年間は大学に在籍する必要があった。
新制度では、例えば高校生が大学の15単位を半年で修得した場合、入学後に残り109単位を3年半で取れば、半年早く卒業することができる。海外の高等教育機関への進学や、長期の就業体験などがしやすい、といったメリットが考えられるという。高校在学中に授業を受けた大学に限定して適用する。